プロ野球のオリックスは2021年4月27日、京セラドームで楽天と対戦し9回5-5で引き分けた。
オリックスは3点リードで迎えた9回にリリーフ陣が崩れ同点に追いつかれた。この回は両軍から計3つのリクエストが出る展開となり、オリックスは2つのリクエストを要求するも判定は覆らず。チームは3点差を守り切れず2試合連続の痛い引き分けとなった。
山足のベースタッチ認められず...
3点リードの9回、オリックス3番手K-鈴木(27)は先頭・辰己涼介(24)を四球で歩かせ、続く代打・岡島豪郎(31)の打球は3塁ゴロに。併殺を狙った山足達也(27)は2塁に送球。これが1塁側へそれ、カバーに入った2塁手・大城滉二(27)の右足がベースから離れてセーフに。この判定を巡ってベンチが動いた。
中嶋聡監督(52)はこの日1回目のリクエストを要求。だが判定は覆らず走者はそのままで無死1、2塁に。ここでK-鈴木が降板し、4番手・山田修義(29)が後を継いだ。
オリックスのピンチはなおも続き、山田が代打・茂木栄五郎(27)を四球で歩かせ無死満塁に。この場面で小深田大翔(25)の打球は再び3塁ゴロとなり、これを山足が捕球。山足は3塁ベースに触れてからホームに送球し、3塁走者の辰己がタッチアウト。だが、山足のベースタッチが認められずダブルプレー成立はならなかった。
楽天のリクエストは判定覆りセーフに
このプレーを巡って中嶋監督がこの日2回目のリクエストを要求した。だが、この判定も覆らず。リクエストの対象となったプレーは、映像で見る角度によってはゴロを捕球した後の山足の右足先が3塁ベースに触れていたようにも見える微妙なものだっただけに悔しさの残るリクエストとなった。
そしてこのイニング3回目のリクエスト要求は、楽天ベンチから出された。
5-5の同点で迎えた1死満塁、ディクソン(29)のショートゴロは本塁、1塁と送球されダブルプレーとなった。この回の攻撃が終了したかに思われたが、楽天が1塁の判定を巡ってリクエストを要求。今度は判定が覆り1塁はセーフとなり、ここでもオリックスが泣かされた。
2度のリクエスト要求も実らず3点差を追いつかれて2試合連続の引き分け。ファンの不満は低迷するチームに向けられるも、ファンの中にはリクエストの判定結果に不満の矛先を向けるものも。インターネット上では「リプレイ検証しても、あの判定が覆らないのは看過できない」「確実に山足は三塁踏んでるね」「あの判定は酷かった」などの声が上がっている。