「家に本届いた子たちはどうするんだ」 開催前日に同人誌イベント苦渋の「延期」...主催者語る激動の2日間

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「内閣府の定める催物の開催制限の例外にあたるのではないか」

   赤桐さんによれば、東京ビッグサイトの担当者から赤ブーブー通信社のもとに連絡があったのは23日夜21時過ぎのこと。無観客、もしくはオンラインでなければ、イベントを開催するのは困難だという。あまりにも急すぎるとして夜中の11時ごろまで電話でのやり取りが行われたが、話し合いは翌24日朝に持ち越された。

   24日10時半過ぎ、赤ブーブー通信社のもとに東京ビッグサイトの担当者2人が訪れ、再度説明が行われた。しかし赤桐さんには疑問があった。

「内閣府の定める催物の開催制限の例外にあたるのではないかと思い、この段階ではイベントを開催できるのではないかと考えていました」(赤桐さん)

   23日に内閣府が発表した催物の開催制限には、「無観客化・延期等を実施すると多大な混乱が生じてしまう場合も想定されることから、このような事態と主催者が判断する場合には、例外的に、25日から直ちに無観客化・延期等を実施しないこととして差し支えないこともある」と記されている。実際に25日には、この例外措置によって一部プロ野球や歌劇などが観客を入れていた。赤ブーブー通信社もこの措置が適用されるのではないかと訴え、ビッグサイトの担当者は確認のために席を外した。

   16時ごろ、ビッグサイトの担当者が戻ってきた。上層部と掛け合ったものの、結果は変わらなかったという。

   そして17時、イベントの延期が確定した。会場には開催を信じていた印刷会社のスタッフや同人誌を載せたトラックが待機していたが、帰路へ向かうこととなった。赤ブーブー通信社の事務所のスタッフは開催延期のリリースを制作し、現地入りしていたスタッフたちは撤退準備を開始した。

   そして18時、ツイッターや公式サイト上に延期の報告が公開されたのだった。

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