プロ野球のDeNAは2021年4月25日、甲子園球場で阪神と対戦し5-7で敗れた。
DeNAは阪神打線を上回る11安打を放ち5得点したものの、守備のミスが重なり連敗。この日は1軍、2軍の9選手を大量に入れ替えて臨んだが効果が出なかった。借金は今季最多となる「15」に膨れ上がり、暗いトンネルから抜け出せないでいる。
5回には平凡な内野フライをまさかの...
1点リードの5回、低迷するチーム状況を象徴するシーンが繰り返された。
DeNA先発・阪口皓亮(21)が先頭ガンケル投手(29)にセンターオーバーの2塁打を許した。1死後、3塁にガンケルを置き、糸原健斗(28)への3球目だった。138キロのスプリットはワンバウンドし、捕手・高城俊人(27)が止めきれず打球は3塁ベンチ方向に転がった。この間にガンケルが同点のホームを踏んだ。
この回さらにピンチは続く。糸原のツーベースと陽川尚将(29)の四球などで2死1、2塁とし、5番サンズ(33)の打球はマウンドとホームの間に高々と上がる平凡な内野フライに。これを野手陣が見合う形で結果、捕球しようとした1塁手・田中俊太(27)がキャッチできず。この間に2塁走者の糸原が一気にホームに生還した。
守りのミスから勝ち越しを許したDeNAは1点リードの7回に再び逆転を許す。3番手・砂田毅樹(25)がピンチを作り、後を継いだ平田真吾(31)がサンズの2ランなどで3点を失った。打線の援護を受けながらもリリーフ陣が踏ん張り切れなかった。
4月に入って白星は週1ペースの4勝止まり
低迷が続くチーム状態を上げるため、チームは1、2軍の9選手を同時に入れ替えて試合に臨んだ。この日は昇格したばかりの高城が先発のマスクをかぶったが、勝負どころの7回に捕逸を記録。1点リードの無死1塁の場面で砂田の3球目を捕球できずに2塁に走者を進めピンチを広げた。結果、この回に決勝点を許して勝負が決した。
出遅れていたオースティン、ソトは4月15日から1軍に復帰し、セットアッパーのエスコバーも合流した。開幕当初は外国人選手の出遅れがチーム不振の大きな要因と指摘されていたが、助っ人合流後も状況に大きな変化は見られない。
4月の白星は週1ペースの4勝止まり。チーム打率、防御率ともにリーグワーストで借金は「15」に膨らんでいる。インターネット上では、一向に状態が上がらないチームに対して一部のファンから「フロントは危機感持った方がいいよ」と指摘する声も。三浦大輔監督(47)の苦しい戦いは続く。