ドリームキャストで出会った2人の小学生が、20年後に再会を果たした――本人たちが語る「奇跡」の顛末

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見知らぬ来店客、「20年前にドリキャスで...」

   ――mihoさんがお店にいらっしゃった時、すぐにわかりましたか。

クサカさん:夕方で「店暇やなー、こんな時やしなー」って考えていた時に、トランクを引いたひなが入ってきました。軽くあいさつをした後に「今日は何で来てくれたんですか」と聞いたら「アキラちゃんの...」って切り出されて。「ニコ生のリスナーさん?」と返したら、まさかの「いや20年前に、ドリキャスで...」と言われて。すぐにひなってわかって、嘘やろーって絶叫しました。ひなは思い出の中の人で二度と会うことはないと思っていたので、まさかこんな形で会うとは予想できなかったです。

話をしてすぐにブランクがなくなりました。20年ぶりで、しかも当時半年くらいしか喋ってなかったはずですが、すんなり色々なことを話せて。ひなの性格は覚えてなかったけど、変わってないなと感じました。
mihoさん:実は約一年前に大阪を訪れた際にも会いに行きたいと考えていたんです。ただ、その時はコロナ禍かつ全国ツアーの最中ということもありなるべく外出を控えるようにしていて...。今年4月に全国ツアーの最終日に久々に大阪へ行けることになったんですが、また次はいつ来られるかわからないなと不安もあって。不謹慎だけどこのコロナ禍のせいでアキラのバーも閉店してしまうかもしれないし、お店を開いていてくれるのは私が会いに行けるチャンスだな、会いに行かないと一生後悔すると思って決意して。感染対策には十分気を付けつつ、会いに行きました。

   ――SNSでの反響については。

mihoさん:ツイートをきっかけに、「私も昔仲良かった人に会いたくなった」「mihoみたいに連絡とったよ」という人がいて、すごく嬉しかったです。
クサカさん:そうそう。昔でいう"ネッ友"に思いをはせて、「私も昔、○○のゲームでお世話になった○○さんにありがとうって言いたい」という書き込みもあってホクホクしました。mihoもツイッターで書いてくれていましたが、こんな環境だけど会いたい人には会いに行けるうちに会いに行って、『会いたかった』と伝えるのはすごく大事なことだと気づかされました。
mihoさん:昔の知り合いから久々だねって連絡もきて、インターネットって素晴らしなって改めて感じました。ほかの人にちょっとでも影響を与えられたのは光栄だなと思います。
クサカさん:小学校の仲良しグループにひなを電話で紹介したことがあったのですけど、今でもツイッターでつながっている一人が、「その子覚えているよ~」とリプライもくれました。

私たちの再会をみんなが祝福してくれて、みんなにもその幸せがおよんでいるっていうのはダブル奇跡。しかも、ドリキャスっていうところがすごい。今はゲームの中のチャットや、ネットで、共通の趣味で仲良くなるのはあるあるですが、私たちはネットの荒野の中で出会ったみたいなものなので(笑)
mihoさん:ドリキャスは当時、時代を先取りしすぎって言われていましたけど、あの時出してくれて感謝でいっぱいです。ドリキャスのおかげで今の私があると思っています。復刻版として「ドリキャスミニ」勝手に楽しみにしています!
クサカさん:開発者の熱意が伝わってくるソフトも多かったよね。「ルーマニア」(ドリキャスのソフト)の続編出してください。お願いします!

   ****

   セガ広報部の話:ちいさな世界での限られた人との交流から、ドリキャスが広い世界への「扉」となったこと、とてもうれしく思います。20年ぶりにmihoさんが開いた出会いの扉を通じて、ドリームキャストでつながる素敵な逸話を聞くことができ、私たちも素敵な追体験ができました。

   まさに、世界中の人と人をつなぎ、夢をつなぐゲーム機として誕生したドリームキャストらしいエピソードで、世界のあちこちでつながり、出会った人がいたであろうことを実感いたしました。ありがとうございました。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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