筆者も含め、読者の多くは車いす無しの生活を送っているだろう。しかし不慮の事故や病気により、いつ車いすにお世話になるかは分からない。
では、車いすユーザーが新幹線を利用する場合、どうしたらいいのだろうか。JR東海・西日本が2021年4月19日、車いすスペースを6席設置した列車の導入と、その購入方法を発表したので、それをチェックしてみよう。
予約は乗車日当日に
JR東海・西日本の発表によれば、車いすスペースを6席設置するのは「N700S系」の車両。これまでの車両は2席だったので、3倍になった。車いすスペースを増設した車両は、20日から運行が始まっている。
6席のうち、車いすのまま利用できるのは窓側3席、移乗用の座席がある通路側3席となる。車いすスペースは各車両に設けられるのではなく、1編成6席であることに注意したい。
車いすスペースが6席ある車両で運行する列車は、運転日当日の朝5時をめどにJR東海・JR西日本サイトで公表される。予約は乗車日当日に行い、東海道・山陽新幹線の各駅のきっぷうりば、また電話で受け付ける。
車両点検やダイヤ乱れによる車両変更により、同一列車の車いすスペースへの変更や他列車への変更もあり得るとのことだ。
また全列車に設置されている多目的室や既存車両の車いすスペースの予約は従来通り、乗車日1か月前から全国のきっぷうりば、WEB(車いす対応座席受付フォーム)、電話で受け付けるとのことだ。