アイドル握手会「オンライン&対面」のハイブリッド型広まるか コロナ禍1年、AKB各グループの試行錯誤

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対面式再開でも「オンライン」をバージョンアップする理由

   SKE48以外にも対面型への動きがある。「オンライン握手会」を行ってきたHKT48は、新曲「君とどこかへ行きたい」(5月12日発売)や前作「3-2」(さんひくに、20年発売)の特典として「会場でおしゃべり会」「劇場でおしゃべり会」を開催。ウェブサイトでは

「お客様とメンバーとの距離を保ったレーンに、飛沫防止の透明なシート等を設置させていただきます」

と説明しており、SKE48の「現地でトーク会」に近い内容だ。

   ただし、HKT48がオンラインをやめて、単に対面型に回帰するわけではなさそうだ。4月20日に、新曲の特典として「オンライン握手会」も開くことを発表したからだ。システムもバージョンアップするといい、メンバーによる説明動画も公開された。これまではスマホからしか利用できなかったが、動画の説明によると、タブレット端末やPCからも利用できるようになる。PCにプロジェクターを接続してメンバーを壁に大きく映す、といった楽しみ方も紹介された。

   対面式が再び可能になろうとする中で、コストをかけてオンラインのシステムをバージョンアップするのは異例の対応だとも言える。ただ、HKT48では、「オンライン握手会」以外のオンラインイベントも多かった。

   例えば20年7~9月に有料で配信された、歌を中心にした無観客公演「THE LIVE」。20年夏は劇場公演ができない時期が続いたが、福岡市内のレッスン場からボイストレーニングの成果を配信した。

   劇場公演の影響は、メンバーが誕生日を迎える際に行われる「生誕祭」ができなくなる、という形でも現れた。そこで企画されたのがニコニコ生放送の番組「はかたんじょうかい」。メンバーがファンに感謝の言葉を述べたりする一方で、ファンは課金アイテムで応援したりグッズを買ったりできるようになった。

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