鉄道遺産「高輪築堤」の価値とは? JRが「一部保存」に踏み切った背景、専門家に聞いた

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最古の信号機土台も保存

   21年4月上旬には、日本最古の鉄道信号機の土台跡が出土した。高輪ゲートウェイ駅の駅舎正面にあたる「4街区」で築堤上に信号機を設置した土台の石積み部分が発見されたのである。信号機本体は残っていないが、こちらも最古の鉄道線路に設置された、日本最古の信号機の跡と考えられると川上さんは話す。JR東日本の計画ではこちらは国道15号線沿いの広場に移設され、信号機のレプリカとともに公開される。

   南北800メートルにわたって出土した築堤のうち、保存部は第7橋梁周辺の約80メートルと第2街区出土築堤の約20メートル、信号機跡周辺の約40メートルとなる計画だ。築堤出土を踏まえ、JR東日本は当地で進めている再開発計画「品川再開発プロジェクト」においても、高輪築堤の価値を次世代に継承できる要素を加えるとしている。

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