菅首相「日米会談ファッション」に厳しい声 なぜだらしない印象に?専門家の見解は

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「もう少し背筋を伸ばし、肩を広げ、胸を張ることで...」

   今回の菅首相の格好を、「見た目のプロ」はどう見たのだろうか。企業のトップなどに服装や「立ち振る舞い」の指導を行ってきた「印象戦略コンサルタント」の乳原(うはら)佳代氏は4月22日、J-CASTニュースの取材に対し、

「欧米では相手や場面を見据えて戦略的に『見た目の印象』を作ることが当然のように行われています。バイデンさんは78歳ですが、『老い』の隠し方が上手に見えます。例えば、老けて見えがちな喉ぼとけの『くぼみ』も、ワイシャツでしっかりと覆っている。それに対して菅首相は喉ぼとけが露わになっていて、『老い』の印象を与えてしまっています」

   と話す。

   ネット上では服装の「ゆるさ」に言及する声が聞かれていた。ただ、乳原氏は菅首相の「姿勢の悪さ」が、「ゆるさ」を印象付ける一因になっているのではないかと分析する。

「基本的にテーラーが採寸するときは『背筋を伸ばしてください』といって、その状態に合ったサイズでスーツを作ることになります。ただ、今回の会談の菅首相の映像や写真を見ると、どれも前かがみ気味です。それによって袖や裾が下がり、ダボついた印象、消極的な印象を与えてしまっているのではないかと思います。もう少し背筋を伸ばし、肩を広げ、胸を張ることで、印象は大きく変わるのではないでしょうか」

   乳原氏は、アメリカなど諸外国の政治家と比べ、菅首相をはじめとした日本の政治家の「装い」や「見た目」に対する意識が「低いのではないか」と指摘。その反面、安倍晋三前首相の意識は長けていたと分析する。

「アメリカへの留学経験がある安倍氏は、ネクタイの選び方一つとっても、装いに対する意識の高さが伺えました。おそらく、現地で『ファッションの洗礼』を受けたのでしょう。対照的に菅首相は、これまでずっと日本の文化の中で生きてこられた方。いきなり国際社会に出て、大変な思いをされているかと思います。だからこそ、周囲の方がきちんと、見た目や装いに関する『戦略』を立ててサポートすべきではないでしょうか」
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