小園海斗はカープの救世主になれるか ドタバタ昇格も即活躍...鯉党「唯一の清涼剤に」

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   プロ野球の広島は2021年4月22日、マツダスタジアムでヤクルトと対戦し4-7で敗れた。

   先発・遠藤淳志(22)が制球に苦しみ3回5四球3失点で降板。チームは5回、7回と2度にわたって同点に追いつき粘りを見せるも8回に痛恨の3失点。これで10勝11敗2分けとし、借金生活に突入した。

  • 小園海斗選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    小園海斗選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 小園海斗選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

昇格したゲームで1安打2打点をマーク

   4-4の同点で迎えた8回、5番手・塹江敦哉(24)がヤクルト打線につかまった。1死後、古賀優大(22)、川端慎吾(33)に連続安打を許し1、2塁のピンチに。ここで山崎晃大朗(27)に2点3塁打を打たれ、続く元山飛優(22)にスクイズを決められた。同点に追いついた直後の重すぎる3失点となった。

   この日、打線は粘りを見せ、引き離そうとするヤクルトにくらいついた。なかでも輝きを放ったのが、今季初の1軍出場となった小園海斗(20)だ。「チーム事情」により1軍と2軍を行き来するドタバタがあったものの、この日は「8番・遊撃」でスタメン出場を果たし、即結果を残した。

   今季1軍での初打席となった2回、2死1、2塁の場面でライト前に運び同点タイムリー。4回には再び得点チャンスに打席に立った。1死1、3塁でセカンドゴロに倒れるも、併殺崩れの間に1点追加。この日2打点目をマークした。6回には無死1塁の場面できっちり送りバント決めチームに貢献した。

2軍の打率3割、1本塁打が評価され

   今季はベテラン田中広輔(31)が開幕からショートでスタメン出場し、レギュラーの座を守ってきた。だが、田中は極度の打撃不振に陥り、4月20日のヤクルト戦で今季初めてスタメンから外れ、三好匠(27)が代役に。田中は翌21日にスタメンに復帰するも結果を残せず、2軍で打率.300、1本塁打の結果を出していた小園が抜擢された。

   鯉党が待ちに待った小園の1軍昇格。小園は20日に1軍に合流したものの、出場選手登録が見送られ2軍に「残留」した。21日にはオリックスとの2軍戦に先発出場し、22日のプロ野球公示で出場選手登録された。この3日間、チームに振り回された形になったが、20歳の若武者は昇格後すぐに首脳陣の期待に応えた。

   リーグ3連覇を支えた功労者でもある田中の不振に、鯉党からは「世代交代」を訴える声も出ていた。不振のベテランに代わり与えられたチャンスに一発回答した小園。この日チームは黒星を喫し借金生活に突入したが、インターネット上では小園の活躍が「唯一清涼剤になりました」との声も。小園の今後のプレーに目が離せない。

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