飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」にドリンクを注文したところ、配達員がドアノブに商品をかけたため惨事になったと、利用者がツイッターで不満を訴えている。
この利用者は、「玄関先に置いて」と伝えて、ドリンクを注文していたという。この場合、ウーバー配達員の対応に落ち度はあったのだろうか。
「かけても運悪ければ滑り落ちそう」「食べ物を床に置いたら苦情が来る」
ドリンクは、袋ごと玄関のドア前に落ち、カーペットのような模様の床に茶色っぽい飲み物が広がっている。
この写真は、女性(23)が2021年4月15日にツイッターに投稿した。
ツイートによると、黒糖ミルクティーを注文したところ、ウーバーイーツの配達員がドアノブに商品をかけ、女性がドアを開けたところ、商品が落ちて中身が床にこぼれた。
注文の際の備考欄には「置いてください」と書き、商品をドアノブにかけるよう伝えたことはないと説明する。女性は、トイレットペーパーを1ロール分使って、飲み物を床から拭き取ったといい、ウーバー側がなかなか対応しなかったと不満を漏らした。ウーバー側は、メールでのやり取りだけで、きちんと謝罪しなかったといい、やっと返金に応じ、500円分のクレジットが付与されたそうだ。
女性の投稿は、5000件以上もリツイートされ、様々な意見が寄せられている。
その主張に共感する向きとしては、「えええ、、、これはありえない」「かけても運悪ければ滑り落ちそうですね」「完全に配慮をミスってます」といった声があった。一方で、「床に置いたら置いたで『食べ物を床に置くなんて、、、』て言われる」「同じドライバーとして分からなくは無い」「小さい箱かなんか出しておいてそこに置いてもらうのが1番いい」といった指摘も出ていた。
「個別の事案にかかるご質問にはお答えしておりません」
この女性は4月20日、J-CASTニュースの取材に応じ、当時の状況を説明した。
それによると、女性は、お茶専門チェーン店のドリンクをウーバーイーツで注文した際、備考欄には「玄関先に置いてください」と書いた。自身は在宅中だったが、対面で受け取りたくないため、あらかじめ置き配を指定していたそうだ。
そして、配達員が15日16時ごろに来ると、マンションのオートロックを解除し、配達員が去ると、すぐにドアを開けたが、落下した音がして中身が全部こぼれていることに気づいたという。
落下の衝撃で、ドリンクの容器が破損し底が抜けたといい、袋の中に底の部分の破片が残っていた。
しかし、配達員からも店からも謝罪はなかったとしている。
お茶専門チェーン店の店長は21日、取材にこう話した。
「客の要望については、ウーバーイーツしか分かりません。うちは、商品を作って、その配達員の方に渡すだけですから。玄関先に置くように言われた場合、どう対応するのかも分からないです」
この日までに、女性からの苦情も聞いていないとしている。
ウーバー・ジャパンのPR事務局は20日、「個別の事案にかかるご質問にはお答えしておりません」とだけ取材に答えた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)