プロ野球のDeNAは2021年4月21日、横浜スタジアムで中日と対戦し1-7で敗れた。
先発したドラフト1位ルーキー入江大生(22)が4回に中日打線につかまり5失点。試合終盤にはリリーフ陣が追加点を許し計7点を失った。打線は中日先発・勝野昌慶(23)の前に沈黙。7回にオースティン(29)が意地の1発を放ったが、得点はこの1点のみ。チームは引き分けをはさんで9連敗となり、借金は「13」に膨らんだ。
ホーム最後の勝利は4月4日の広島戦
0-0で迎えた4回、先発・入江が乱れた。先頭の大島洋平(35)にライト前に運ばれ、1死後、福留孝介(43)に四球を与えて1、2塁のピンチに。続くビシエド(32)、高橋周平(27)に連続タイムリーを許し、その直後に阿部寿樹(31)に3ランを浴び計5失点。低迷するチームにとって重すぎる5点だった。
打線は中日先発・勝野に6回までノーヒットに抑え込まれた。
沈黙が続いた打線がようやく7回に目を覚ました。先頭のオースティンがレフトスタンドに叩き込み、2死からソト(32)が右中間を破るツーベース。だが柴田竜拓(27)の2球目にソトがリードから戻り切れず捕手からの送球でタッチアウト。反撃ムードが一気にしぼんだ。
チームはこれで引き分けを挟んで9連敗。今季ホームでは1勝10敗と大きく負け越している。ホームでは4月4日の広島戦以来、白星から遠ざかっており、地元ファンの期待に応えられずにいる。
113失点はリーグ断トツのワースト
今季は先発陣が不振でチーム防御率はリーグ唯一の4点台でリーグワースト。先発投手の安定感を示すクオリティースタート(QS=6回以上で自責3以下)の達成率は2割台と低迷している。また、「113」の失点はリーグ断トツのワーストで、阪神の最少失点「50」の倍以上だ。
三浦大輔監督(47)はチームが黒星を重ねるたびにファンに対して「申し訳ない」の言葉を繰り返す。今季は外国人選手が他球団よりも大きく出遅れ、三浦監督に対して同情的な声が集まっている。インターネット上では、ファンから指揮官のメンタル面を心配する声も上がっている。
また、一部DeNAファンの間では、昨季までチームに在籍していたホセ・ロペス氏(37)を懐かしむ声も。精神的支柱としてチームに貢献したロペス氏(37)を振り返り「こんな時にロペスがいてくれたら」との声が寄せられている。チームの連敗はいつ止まるのか。22日は引き続きホームで中日を迎え撃つ。