大手回転寿司チェーンのくら寿司は、2021年4月23日から一部店舗で同社初の刺身のテスト販売を始める。
近年は「シャリカレー」「シャリコーラ」など、「シャリ推し」のメニューが印象的だったくら寿司。なぜ、このタイミングで刺身の販売に踏み切ることになったのか。
「五種盛り」と「七種盛り」を展開
くら寿司は21年4月21日に都内で記者発表会を実施。22日にコロナ後のインバウンド需要を意識した都心型店舗「くら寿司 道頓堀店」(大阪市)をオープンするのを前に、同社の今後の店舗戦略などが示された。
くら寿司は郊外のロードサイド沿いに多くの店舗を構えるが、近年は消費者のニーズの高まりを受け、大都市圏を中心に都心エリアへの出店を加速。20年4月まで7店舗だった大都市圏(東京、大阪、名古屋、博多、札幌)の駅前立地店舗は、21年10月末には23店舗まで増やす計画だ。
そんな中、くら寿司の田中信取締役副社長は「当社としてはじめて『お寿司』ではない、お刺身のテスト販売を開始いたします」と発表。マグロやサーモン、タコなどが乗った「五種盛り」(税込528円)と「七種盛り」(748円)をそれぞれ展開する。渋谷駅前店(東京都渋谷区)、西新宿店(東京都新宿区)、甲子園店(兵庫県西宮市)で、4月23日からのとなる。