京急が新車両で初めて「トイレ」つけた理由とは? 「イベント列車」にどうしても生じる心配事

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   京浜急行電鉄は2021年4月15日、主力の1000形電車の新車両を京急蒲田駅(東京都大田区)で報道陣にお披露目した。座席の配置を自動で切り替えられ、京急としては初めてトイレを備えたのが特徴だ。

   京急では、快特で品川から京急久里浜まで乗ったとしても、所要時間は1時間程度。そのため、トイレは備えてこなかった。この方針を転換する契機になったのが、イベント列車として売り込む戦略だ。

  • 報道陣にお披露目された主力の「1000形電車」の新車両。2021年5月から営業運転を始める
    報道陣にお披露目された主力の「1000形電車」の新車両。2021年5月から営業運転を始める
  • 京急として初めて車内にトイレを備えた
    京急として初めて車内にトイレを備えた
  • 男性用トイレも備えている
    男性用トイレも備えている
  • ロングシートとクロスシートを切り替えられるのも特徴だ。貸切列車では両者を組み合わせて車座のようなレイアウトにすることも可能だ
    ロングシートとクロスシートを切り替えられるのも特徴だ。貸切列車では両者を組み合わせて車座のようなレイアウトにすることも可能だ
  • ロングシートの状態
    ロングシートの状態
  • クロスシートの状態
    クロスシートの状態
  • 運転席後ろの「展望席」も復活した
    運転席後ろの「展望席」も復活した
  • 報道陣にお披露目された主力の「1000形電車」の新車両。2021年5月から営業運転を始める
  • 京急として初めて車内にトイレを備えた
  • 男性用トイレも備えている
  • ロングシートとクロスシートを切り替えられるのも特徴だ。貸切列車では両者を組み合わせて車座のようなレイアウトにすることも可能だ
  • ロングシートの状態
  • クロスシートの状態
  • 運転席後ろの「展望席」も復活した

4両編成にバリアフリーの洋式トイレと男性用トイレ

   現行の1000形は1959年に登場した「初代1000形」の後を継ぐ形で02年にアルミ製車両が登場し、07年からステンレス車として製造が続いている。現時点でアルミ製とステンレス製を合わせて450両以上が運行されている。新たにお目見えするのは、4両編成が2編成、計8両だ。

   新車両には、2号車にバリアフリーの洋式トイレ、3号車に男性用トイレを設置。京急が車両にトイレを設置するのは初めてで、汚水を吸い取る装置を金沢検車区(横浜市金沢区)に新たに整備した。

   もうひとつの大きな特徴が、座席が自動回転して切り替わる機能だ。都市部の通勤電車で一般的なロングシートと、郊外型電車に多いクロスシートを使い分けることができる。有料特急ではクロスシートで運行し、それ以外は混雑の度合いによってロングシートとクロスシートを使い分ける。貸切列車の場合、両シートを組み合わせて車座のような配置にすることもできる。

   さらに、1000形ステンレス車では廃止されていた、運転席後ろの「展望席」が復活。全座席にコンセントも備えた。

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