「タイ~ヤマルゼン」の人が社長になっていた! CM出演後の「出世ぶり」に反響→詳しい話を本人に聞いた

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ネット販売に力を入れたため、テレビCMを全国で流すように

――会社は、1981年に「丸善タイヤ商会」としてタイヤのパンク修理からスタートされたんでしたね。

米岡: 今年で、創業40周年になります。当時は、まだ日本のインフラが十分に整っておらず、路面もガタガタのところが多く、パンクする車も多かったんですね。なので、新品のタイヤやホイールよりも、パンク修理とか中古タイヤとかの方が需要があったんですよ。それで、祖父の時代にパンク修理業をスタートさせました。しかし、それだけでは食べていけないため、タイヤやホイールを売ったり、車のオーディオやシートなどのパーツを扱ったりしました。カーオーディオが売り上げの7割とシェアは大きかったのですが、ITが進んで車メーカーの純正オーディオがよくなっていくと、需要がなくなると考えました。また、量販店スタイルだと競合が多く、家族経営の小さな店では、駐車場もないため、勝ち残っていくのがなかなか難しい。それを読んで、店ではパーツ類を扱うのは止め、商品を絞って専門性を出し、差別化を図ろうと、1988年にタイヤ、ホイールなど車の足回り専門にシフトしました。タイヤは消耗品なので、新車でもいつかは需要が生まれますし。翌89年にカーポートマルゼンと名前が変わっています。ネットでは最近、ドライブレコーダーなど簡易的な用品は販売しています。

―― 関西で5店、関東では埼玉県内に1店がありますね。なぜ埼玉なのですか?

米岡: 神奈川や埼玉、千葉で探していたんですが、たまたま埼玉のその土地に縁があったんですよ。関東は、まだ点でしかなく、面で押さえるために、出店をして関東のお客様にもお応えしていきたいですね。実は、テレビCMを全国でしている理由は、2002年からインターネット販売に力を入れており、店舗のないエリアでも、大阪の物流倉庫から出庫してお客様に届けるためです。タイヤやホイールについて、今までは、自分で着けて下さいというスタイルでしたが、最近では、取り付け店の紹介サービスも全国で始めました。取り付け店だけで3500店舗の紹介先があります。また、自分の車に装着できるサイズが分からないという声もあったので、自分の車を入力すれば、この年式のこのグレードだったらこんな商品が着くと自動で選択してくれるマッチングシステムも入れています。今は、店とネットで売り上げは、半々ぐらいです。お店の数が少ないのに、ネット販売と同じぐらいの売り上げがあるのは、業界ナンバー1だと思っています。ネットの価格とお店の価格は共通にしており、どちらで買ってもお安く買えるんですよ。お店の方が相談して的確に回答してくれるので、安心して買っていただけます。

米岡功二さん プロフィール
よねおか・こうじ
カーポートマルゼン社長。1985年、大阪市生まれ。兵庫県立大学工学部卒業後、2008年に同社入社。販売や仕入れ部署などを経て、副社長になり、2020年1月から社長を務める。大学時代に知り合った女性と、3年前に結婚した。趣味は、野球観戦やゴルフ。地元の球団オリックスを応援している。


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