巨人・原監督の「沈黙」は何を意味するのか デラロサ代役に「W守護神」導入の可能性

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特別ルール適用で問われる監督の手腕

   15日の中日戦はデラロサが登録抹消直後とあって注目を集めたが、4点リードで迎えた9回のマウンドに上がったのはビエイラだった。ビエイラは先頭Aマルティネス、高橋周平に連続安打を許し、いきなり無死1、2塁のピンチ。それでも続く阿部寿樹をセカンドフライに打ち取ると、その後は2者連続三振で締めくくった。

   結果的にゼロで抑えたとはいえ、ビエイラの投球内容は決して首脳陣を納得させるものではないだろう。この日は4点のリードを考慮した上での起用で、テスト的な意味合いが含まれているとみられる。ただ、160キロ近い直球と150キロ台の変化球は大きな魅力で、未完成ゆえ伸びしろに期待が持てる。

   今季は新型コロナの影響による特別ルールが適用され延長なしで実施される。これにより投手の起用法が通常のシーズンとは大きく変わり、監督の手腕が問われる。原監督の真意は不明だが負担軽減の目的もあり今後、左右タイプの異なるビエイラと中川を「ダブル守護神」として状況によって使い分けていく可能性はある。

   ここまで不振の打撃陣をカバーしてきた投手陣。抑えの要であるデラロサの長期不在は大きな痛手となり、原監督はこの「緊急事態」をどのように乗り切るのか。指揮官の采配に注目される。

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