毎日新聞が2021年4月14日付の夕刊(東京最終版)に掲載した「訂正」の内容が、SNS上を中心に話題となっている。何が訂正されたのか分かりづらいとして、「初見では気づきませんでした」という声もある。訂正内容は下記だ。
「『放出墓準を超えている』とあるのは『放出基準を超えている』の誤りでした」
漢字の上部に注目すると・・・
毎日新聞が訂正したのは、4月13日付の夕刊社会面に掲載した「政府、汚染処理水の海洋放出決定」という記事。ウェブ版の毎日新聞デジタルにも同内容の記事が掲載されている。13日に政府が放射性物質を国の基準を下回る濃度に薄めたうえで海へ放出する方針を定めたことを伝えるものだ。
この記事中で、原子力施設から排出される放射性物質の質や量を制限する基準である「放出基準」を、誤って「放出墓準」と記していたという。
ぱっと見ただけでは、何が誤りなのか分からなかった人もいるかもしれない。漢字の上部に注目して見ると、お分かりだろうか。基準の「基」が「墓」になっている。この誤りがあったことは、ウェブ版記事のアーカイブを見ても確認できた。
ちなみに、ウェブ版記事のアーカイブでは、もう一か所「放出基準」について触れる箇所があったのだが、こちらは正しく表記されていた。
なぜ「基」が「墓」になっていたのか。SNS上では「どうやったらそんなアクロバティックな間違い方できるの!?」「放出墓準ってどんな変換で出してるんだ(笑)」などと、話題となっていた。