先発防御率は断トツの「1.63」
チーム防御率2.11は両リーグトップを誇り、先発防御率は実に「1.63」と、12球団のなかで突出した数字をマークしている。必然的に失点が少なく、17試合で35失点。ちなみにリーグワーストのDeNAは18試合90失点で、阪神より1試合多いとはいえ55点の開きがある。
先発投手の安定感を表す指標でもあるクオリティースタート(QS=6回以上で自責3以下)でも抜群の数字を残している。
今季、17試合に先発した投手はすべて5回まで投げており、早い回での降板はない。クオリティースタートの達成率は8割を超えている。ガンケル、西ともに3試合でクオリティースタートを達成しており、西においては4月6日の巨人戦で完投勝利(7回終了降雨コールド)をマークしている。
安定感抜群の投手力に支えられ首位をひた走る阪神。今月下旬には昨季韓国リーグ20勝の新外国人アルカンタラ投手がチームに合流する見込みで、2軍にはチェン・ウェイン投手が控える。先発陣の厚みは増し、より強力な布陣となりそうだ。シーズンが始まったばかりとはいえ、今季の投手力を持ってすれば16年ぶりのリーグ制覇も...。虎党の期待は高まるばかりだ。