日米は「犯罪的なマフィア集団」 処理水問題で荒ぶる中国メディア、米国務長官への罵倒ツイートも

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米国務長官に「罵倒ツイート」するチャイナ・デイリー支局長

   米国は日本政府の対応を支持している。中国政府は、その米国の立場をツイッターで非難するという珍しい形で、「空中戦」を展開している。米国のブリンケン国務長官が

「福島第1原発の処理水の処理をめぐる決定について、日本の透明性ある取り組みに感謝する。日本政府が引き続き、IAEAと連携することを期待する」

とツイートすると、中国外務省報道官のアカウントがそれを引用し、

「米国は常に環境問題を重要視している。この問題については客観的であってほしいし、そうでなければ環境保護への取り組みに疑問符がつくかもしれない」

とけん制。

   チャイナ・デイリーEU支局長の陳衛華氏は、ブリンケン氏のツイートに返信する形で、日米を「犯罪的なマフィア集団」呼ばわりして罵倒した。

「米国のトップ外交官が、こんなに温かい言葉を贈るということは、日本政府は水を(海洋放出の)代わりにホワイトハウスと国務省に送るかもしれない。頭が良くなる水(IQ Boost water)だ」
「このブリンケン氏のツイートは、いわゆる『同盟国』がマフィアやギャングのような存在かもしれないことを人々に伝えている。 同盟国が何らかの犯罪行為をしていても、米国はそれに関係なく後ろ盾になる。 このような犯罪的なマフィア集団がいなければ、世界はより良くなるだろう」

   中国でも処理水問題への感心は高い。そのひとつが、復興庁がトリチウムを「ゆるキャラ」のように描いて波紋を広げた件だ。

   香港・フェニックステレビのリー・ミャオ東京支局長は、「本当にびっくり...」という驚きの言葉とともに、この件を微博(ウェイボー、Weibo)に投稿したところ、3000万回以上読まれて約20万件の「いいね!」がついた。4月14日午前には「トレンド」の7位に入るほど注目された。なお、トレンド1位だったのは麻生太郎財務相兼副首相の「あの水飲んでも、なんてことないそうですから」発言だ。こういった注目度の高さも、中国政府やメディアの対日批判の激しさにつながっている可能性がある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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