渡米当初は気持ちが空回りし...
課題の制球に関して不安は残るものの、メジャーのマウンドでは155キロを超える力のある直球とスプリットがさえている。オープン戦では2試合連続で押し出し四球を与え制球難に苦しんだが、以降はきっちり結果を残した。渡米当初は気持ちが空回りしていたというが、今ではメジャーのマウンドにある程度、適応しているようだ。
メジャーリーグに移籍した多くの日本人投手が悩まされたのが、メジャーの硬いマウンドと滑りやすいとされる公式球だ。澤村にとっても克服すべき課題となっている。また、澤村の場合、これに加えて制球とカウントを取るための球種も課題だったが、オープン戦ではカウント球としてスライダーが機能しアレックス・コーラ監督から高い評価を受けた。
メジャーデビュー以来好調を維持している澤村だが、メジャーリーグの「環境」がひとつの要因になっていると指摘するプロ野球関係者もいる。
「アメリカでは、日本にいた時のような雑音が耳に入ってこないと思います。ただ投げることだけに集中できる環境にある。メジャーリーグは力勝負を受けて立つ選手も多いですし、それもプラスに働いていると思います。澤村投手のスプリットはメジャーの選手にとっても脅威でしょうし、制球力さえつけば十分に対応できると思います」(プロ野球関係者)