プロ野球の中日は2021年4月13日、東京ドームで巨人と対戦し1-2で敗れた。
中日の先発・大野雄大(32)は初回、四球と2本のヒットで1点を失うも以降は巨人打線を抑えて6回まで得点を許さず。7回2死から廣岡大志(24)に痛恨の一発を浴び、これが決勝点となった。中日打線は巨人先発サンチェス(31)に8回1アウトまでノーヒット。好投の大野を援護することが出来なかった。
先発・大野は7回の1発に泣く
初回、先発の大野は先頭・松原聖弥(26)に粘られ四球で歩かせた。続く坂本勇人(32)にライト前に運ばれ無死1、3塁のピンチに。ここで3番・梶谷隆幸(32)にタイムリーを許し先制された。後続を打ち取りこの1点のみでピンチをしのいだが、1イニングに27球を要する不安定な立ち上がりだった。
同点で迎えた7回、大野が一発に泣いた。大城を1ゴロ、石川慎吾(27)をレフトフライに打ち取り、2死走者なしの場面で打席に廣岡を迎えた。その4球目だった。146キロのストレートをライトスタンドに運ばれ2点目を献上。2回以降、好投を続けていただけに悔やまれる1球となった。
打線は巨人先発サンチェスの前に沈黙が続いた。得点した2回の攻撃は、先頭・福田永将(32)が死球、続くA.マルティネス(24)が四球で歩き、1死1、3塁となったところで平田良介(33)が初球を叩き2ゴロ。併殺崩れの間に1点を入れたが、制球の定まらないサンチェスからヒットを奪うことが出来ず、8回1死の場面で井領雅貴(31)が中川皓太(27)から放ったポテンヒットがこの日唯一の安打だった。
球団ワーストタイ記録は目前で回避
中日は開幕から打線の不振が続いている。チーム打率.214はリーグワーストで、37得点もワーストだ。本塁打に関していえば、15試合でわずか2本。3月26日の開幕戦でビシエドが2ランを放って以来、12試合連続で本塁打が出ず、11日のヤクルト戦でようやく木下拓哉(29)に1本が出た。球団ワーストタイとなる13試合連続ノーアーチを目前で回避した。
頼みのビシエドは上肢のコンディション不良のため4月8日に出場選手登録を抹消された。ベンチ入りしている選手で今季本塁打を放っているのは木下だけとなる。この日、打線の起爆剤として期待されるA.マルティネスが1軍に昇格し、5番1塁でスタメン出場したが快音は聞かれず。4番の福田にいたっては打率.133と絶不調にある。
貧打が続く打線にインターネット上では竜党から打線のテコ入れを望む声が上がっている。その一方で好投の大野を援護できない打線に「あまりにも情けない」と嘆く声も。チームはこれで借金「2」の5位。14日の巨人戦は、勝野昌慶(23)が先発のマウンドに上がる。