「言論弾圧をすることは基本的にはできません」
J-CASTニュースは13日、この「江戸川総支部」とやり取りを行ったという社民党全国連合組織団体局の担当者に電話で取材した。担当者によると、「社民党江戸川総支部」の「中の人」が江戸川区在住の社民党員であるのは確かだという。その上で、9日に「江戸川総支部」が投稿した内容について、次のような見解を示した。
「快・不快の話を出してしまうと、障害者をはじめマイノリティというのはマジョリティがわかるようにものを言わなければいけない。何か権利を主張するときは『マジョリティが理解できるかどうか』が一番になってしまう。それは、マイノリティの権利主張を封殺することにつながります」
「(江戸川総支部のアカウントからは)伊是名の件について『やり方を考えろ』という人たちと『対話』を試みているというスタンスだ、という説明を受けたんですね。その『対話』自体は無益だとは思いませんし、少人数の会話として議論をしていく意味では、理解ができる。ただ、(障害者に対する差別的なスタンスを持つ人もいる)ツイッター言論の場でこれをやってしまうと差別に加担するよね、という話をした。(江戸川の)担当者も『それはそうだ』と納得し、削除に至りました」
「言論封殺ではないか」との指摘には、どう答えるのか。
「私たちは党ですので、『あの人(党員)はこう言って』『この人はこう言って』という(風に言論が食い違う)のはやっぱり『ない』わけです。もしも(江戸川の担当者が)離党した場合、そこで何を言うかは私には止められない。社民党が、党員に対して言論弾圧をすることは基本的にはできません」
「党はあらゆる差別に敏感でなければならなくて、少しでも差別の加害者に加担するような言論は『これはどうなの』と、党員間でお互いに言い合っています。その一環で、ああいう(削除という)動きになった、という風にご理解いただければと思います」(2021年4月14日14時20分追記)社民党全国連合組織団体局の回答部分の表記に一部誤りがあったため、修正しました。
一地方支部のアカウントとはいえ、発信内容が「一線」を超えて党の政策方針に明らかに反する様な表現を使ってしまったことも事実です。
— 社民党江戸川総支部 (@sdp_edogawa) April 12, 2021
党員はじめ、支持者・支援者の方々には多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。
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