NHKは2021年4月11日、海外向けニュースサイト「NHKワールドJAPAN」で東京電力福島第1原発の処理水を「radioactive water」と表記したのは不適切だったとして、「今後は海洋に放出する水については処理されることを明確にするため『treated water』とします」とのコメントを発表した。
一般に、radioactive waterは「放射能汚染水」、treated waterは「処理水」と訳される。
「より正確な表現に取り組んでまいります」
NHKワールドJAPANは9日、政府が東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の方針を固めたことを受け、処理水を「radioactive water」と英訳して伝えていた。
しかし、11日に「水が処理されずそのまま放出されるような誤解を与えかねない表現があるとの指摘を受けました」とサイト上で報告し、「今後は海洋に放出する水については処理されることを明確にするため『treated water』とします。これからもご意見・ご指摘を真摯に受け止め、引き続きより正確な表現に取り組んでまいります」と訂正したと伝えた。
報道をめぐっては、日本の国会議員や福島県議などがSNS上で問題視していた。