プロ野球の広島は2021年4月11日、マツダスタジアムで巨人と対戦し0-9の大敗を喫した。
先発・野村祐輔(31)が3回3分の1を投げ8安打5失点の乱調。野村はプロ野球記録となる初登板から188試合連続で先発のマウンドに上がったが、序盤に巨人打線につかまり2敗目を喫した。チームの連勝は「2」でストップした。
初回、巨人主砲・岡本に今季1号
初回2死1塁、巨人の主砲・岡本和真(24)にバックスクリーンに運ばれた。2点ビハインドの3回には、1死から坂本勇人(32)に2塁打を許し、亀井善行(38)を打ち取るも4番・岡本を四球で歩かせた。2死1、2塁の場面で大城卓三(28)にライト前に運ばれ追加点を許した。
4回に入っても野村の投球は安定しなかった。先頭・香月一也(24)に死球を与え、続く増田大輝(27)への5球目を暴投。増田を打ち取り1死2塁としたが、巨人・先発の今村信貴(27)に安打を許し、松原聖弥(26)にタイムリーを。さらに1死満塁で亀井にもタイムリーを打たれ力尽きた。
「歴史的不調」に陥っていた巨人打線を目覚めさせてしまった。巨人は10日の広島戦で2-4で敗れ、12試合連続3得点以下となり、28年ぶりに球団ワースト記録に並んだ。なかでも絶不調にあった岡本の今季1号がチームに与えた影響は大きかったようだ。これで打線が勢い付き5回には増田大輝(27)のプロ1号まで飛び出し、計12安打9得点の大勝だった。
今季、大瀬良・九里・森下らが好調だけに...
野村は昨季、故障で出遅れ10月中旬に右鎖骨下静脈血栓除去手術を受け戦線離脱。今季は開幕から先発ローテーションの一角としてマウンドに上がるが白星が付いてこない。不振の巨人打線に打ち込まれた野村に対してインターネット上では「ここ数年ずっとこんな感じ」と鯉党の冷めたコメントも見られる。
今季の広島はエース大瀬良大地(29)を筆頭に、九里亜蓮(29)、森下暢仁(23)ら先発陣が好調でチームは2位につけている。リーグ優勝を目指す上で野村は欠かせない存在となるが、ここまで結果を残せず2軍での再調整の可能性が出てきた。