松井珠理奈「卒コン」異例演出のなぜ 後輩にステージを譲った理由、「あの総選挙」から読み解く

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総選挙イベント前のコンサート、リハに出られなくなった理由

   では、なぜ松井さんは自らの卒業コンサートで、後輩の活躍を願ったのか。その一端が垣間見えるのが、夜の部の終盤のあいさつだ。

   このあいさつでは、メンバーへの感謝について最も多くの時間を割いた。松井さんは「話したことない話かもしれないけど...」と切り出し、18年6月にナゴヤドーム(名古屋市東区、現・バンテリンドーム ナゴヤ)で行われた選抜総選挙の開票イベントについて話し出した。開票イベントの前には、全国の姉妹グループかメンバーが集まってコンサートが行われた。そのリハーサルでの出来事だ。

「もう前日のリハーサルからすごい悔しくて。なんでナゴヤドームでやるのにSKEの曲全然ないんだろうなー、とか、なーんかいつもSKEっていつも損してるよなあ、とか、なんでこんな頑張ってるのに届かないかなあ...、とか。そんなこと思ってたら、リハーサル出れなくて、ひとりで部屋で泣いてて...」

   当時の様子の一部は、「ドキュメンタリー映画『アイドル』」(18年公開)で明らかにされている。コンサートのセットリスト(曲順)にSKE48の楽曲が少なく、松井さんが感情を爆発させる場面だ。

「正直、名古屋のこのホームでやるし、私たちがずっと来たかったナゴヤドームでやるのに、どうして、SKEの曲をこんなにもやらせてもらえないんだ。SKE全員で、SKEだけで立つ機会をなぜもらえないんだ」
「もう我慢の限界。10年頑張った、48グループのために。そうすればSKEが1番と認められると思ってた。でも違う」
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