池田エライザ「昭和歌謡」と相性抜群のなぜ 松田聖子、中島みゆき、薬師丸ひろ子...独自の魅力で歌い上げる

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   女優・モデル・映画監督など多彩な活動を続ける池田エライザさん(24)が、作詞家の松本隆さんの活動50周年記念トリビュートアルバム(2021年7月14日発売予定)に参加することが4月7日に発表された。池田さんは薬師丸ひろ子さんの「Woman~ "Wの悲劇"~より」をカバーする。

   1996年生まれの池田さんであるが、これまで昭和の歌謡曲を披露する機会がしばしばあり、ファンからのパフォーマンス面での評価も高い。ことにNHKの音楽番組「The Covers」では度々反響を呼び、自身にとっても大きな経験となっていた。

  • 池田エライザさん(写真:つのだよしお/アフロ)
    池田エライザさん(写真:つのだよしお/アフロ)
  • 池田エライザさん(写真:つのだよしお/アフロ)

青江三奈・江利チエミから井上陽水まで

   池田さんは2018年4月にNHKBSプレミアムの音楽番組「The Covers」のMCに就任する。MCを務めるだけでなく、度々番組の中で往年の歌謡曲を披露する機会もあった。久保田早紀さんの「異邦人」をしっとり歌い上げたかと思えば、故・青江三奈さんの「恍惚のブルース」をコケティッシュにカバー、特集「井上陽水ナイト」(19年11月24日放送)で井上陽水さんの「カナリア」を披露する。

   「松本隆SP」(20年4月19日放送)では松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」を自身のギター演奏付きでカバーし、ハスキーな声で原曲とは一味違った世界観を見せた。さらに原曲が洋楽とはいえ故・江利チエミさんの「Come On-A My House」も生バンドをバックに披露した経験もある。カバーしてきた曲の年代・ジャンルも多彩だが、本放送時だけでなくインスタグラムでパフォーマンスの一端を投稿するだけでも醸し出す雰囲気を絶賛する感想がファンから相次いだ。

   20年8月にはフジテレビ系「FNS歌謡祭 夏」で中島みゆきさんの「時代」を自らのギター弾き語りで歌唱し、地上波初披露の歌唱力にまたも視聴者は湧いた。YouTubeで公開されている「Woman~ "Wの悲劇"~より」カバーのテイザー動画でも、低音ながら伸びやかなボーカルで独自の表現力を見せている。

歌が好きだからこそ「仕事にすることに怯えていた」

   声色やビジュアルからか、このように昭和歌謡が醸し出す世界と池田さんは極めて相性が良くファンの期待も高い。池田さんは「The Covers」のMCは2021年3月で卒業したが、最後の出演に先立つ3月5日にインスタグラムで

「歌うことが好きで、大好きで、死ぬまでずっと好きでいたいからこそ、仕事にすることに怯え、隠れ続けていた私に、ここでだったら楽しく歌える。と声をかけてくださった、リリーさん、スタッフの皆様。そして夢みたいに暖かく見守ってくださった皆様 本当に本当にありがとうございました!」

   と感謝のメッセージをつづっているが、「最初にオファーを頂いた時はまさか歌うなんて、決まっていなかったんです。本当に不思議な人生です」とも明かしていた。

   「The Covers」以前にも米津玄師さんの楽曲「fongbound」(2017年)に歌唱で参加したことがある池田さんだが、歌を通じての表現活動の可能性を切り開いたのは同番組での経験が大きかったようだ。最後の出演を終えた3月29日のインスタグラム投稿では「みんなに愛されてすくすく育った娘は、なぜか引退したヒーローのような背中で去って行きましたとさ。(中略)娘、みんなとの約束通り、歌は続けます」とつづっていた通り、松本隆さんのトリビュートアルバムで新たな曲にチャレンジしてみせた。

   「Woman~ "Wの悲劇"~より」のレコーディングについてインスタグラムに「時の川を彷徨うような漂うような 晴れない霧の中を雪の中を 果てなく旅する気持ちでした」と感想を投稿していた池田さん、これからもどんな楽曲を披露してくれるか、目が離せない。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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