同人誌即売会の人数制限は本当に必要なのか 「上限の撤廃を」山田太郎議員が訴える理由

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「リスクについては科学的な検証を」

   山田氏は、厳しい収容人数上限があるとイベント開催の継続が困難になるとして、リスクについて科学的な検証を行ったうえで収容人数を見直すことが必要だと述べた。

「クラスター発生への対策は重要ですが、そのリスクについては科学的な検証を行い、大声を出す機会がなく、会場の換気も良い大きな空間で開催されることが多い同人誌即売会については、適切な感染防止対策が講じられることを前提に、厳しい収容人数制限を撤廃・緩和することも検討が必要と考えています」

   さらに山田氏は以下の点も指摘している。

「政府は、『大規模イベント』についてのクラスターを懸念していますが、『大規模イベント』については明確な定義がありません。デパートへの入場制限や、電車への乗車制限が行われていない中、イベントについてのみ人数制限をかけることの合理性・公平性にも問題があります」

   また山田氏は、大規模同人誌即売会においてクラスターやコロナ感染者の発生が確認された例はないとしている。これについては具体的に、赤ブーブー通信社が主催する「COMIC CITY」やコミティア実行委員会が開催する「COMITIA」などを指しているとして、こう述べる。

「政府は、2020年10月27日付けで『大規模イベントに係るクラスター対策について』という事務連絡を出しました。しかし、現在まで、同人誌即売会に限らず、大規模イベントにおいてクラスターが発生したとの情報は把握していないとのことです」
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