「グラフィックよりも、体験やコミュニケーションに重きを置いている」
ユーチューブにアップされた仮想空間の動画は、ネット上で話題になり、様々な意見が寄せられている。
「完成しただけで凄い」「めちゃくちゃ頑張った感ある」などと事業を評価する声もあったが、現状では、厳しいツッコミの方が多い印象だ。CGのクオリティが低いように感じるとして、「プレイステーション1を思い出させる」「数十年昔にトリップすることができるプラットフォームだ」「どこ層向けなん......」といった感想が相次いでいる。
こうした指摘に対し、JTBの担当者は4月9日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。
「オンラインゲームのようにグラフィックを極めるのが目的ではなく、コロナ禍で移動が制限される中で、観光地での交流を実感できて、いかにリアルにもつなげるかを考えています。グラフィックよりも、体験やコミュニケーションに重きを置いているということです。ハードやソフトで特別なものがなくても、パソコンなどを通じて手軽にバーチャルを楽しめるようにしたいと思っています。もちろん、現状ではベストではないです。全国各地から問い合わせを受けており、地元からの要望を受けて一緒に空間を作り、ブラッシュアップと品質向上を目指したいですね」
動画は、あくまでもイメージとしての資料映像で、4月末に登録を始めた後は、アジア地域の会員からも意見を聞きながら徐々に、東京や北海道を含めた空間設計・構築をするともした。
7月以降には、日本の人たちも対象にし、ユーザー登録して仮想空間を見られるようにしたいとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)