プロ野球の広島がミス連発で大敗を喫した。
広島は2021年4月8日、神宮球場でヤクルトと対戦し7-11で敗れた。初回、ヤクルト先発・奥川恭伸(19)から4点を奪ったものの、その裏に同点に追いつかれ3回に逆転された。4回以降もヤクルトに追加点を許しリードを広げられ、15被安打11失点の大敗。今季ワーストの大量失点で5敗目を喫した。
初回の守備に続き5回にも目測誤る
4点リードの初回裏の守備だった。
先発・中村祐太(25)が1、2番に連続安打を許し無死1、2塁のピンチを招いた。続く3番・山田哲人内野手(28)はレフトにフライを打ち上げた。これをレフトの守備についた松山竜平(35)が目測を誤りヒットとし無死満塁。ピンチが広がった結果、4点を失った。
この回4点目となる、7番・西浦直亨(29)のタイムリーにも、広島守備の「緩み」が絡んでいた。
前打者の6番・太田賢吾(24)が放ったレフトへの犠牲フライ。ほぼ定位置で捕球した松山は、内野にふんわりと返球した。その間に、一塁走者の村上宗隆(21)が二塁に進んだのだ。結果として、この進塁が西浦の三遊間を抜く同点打につながった。
広島の悪い流れは続き、5回には曾澤翼捕手(32)と松山の守備の乱れから失点した。
1死1、2塁の場面で捕手・曾澤が球を後ろに逸らし2塁走者が一気にホームイン。さらに1死3塁から山崎晃大朗外野手(27)のレフトへの飛球を松山がまたも目測を誤り捕球できず。
松山は捕球しようとした際にジャンプし、着地後に下半身を痛めて負傷交代となった。
9回に主砲が意地を見せるも...
5回までに大量10点を失った広島は、9回に主砲・鈴木誠也外野手(26)がヤクルト5番手・長谷川宙輝投手(22)から意地の2ラン。しかし、反撃はここまで。広島打線に4点差をひっくり返す力は残っていなかった。
チームは開幕4カード目にして初の負け越し。先発の中村は3回7安打6失点と、初回のリードを守れなかったが、守備の乱れも黒星を呼び込んだ一因だろう。なかでもミスを連発した松山に対する鯉党の風当たりは強く、インターネット上では「ありえない判断ミス」と指摘する声も上がった。
9日からは本拠地マツダスタジアムで巨人を迎え撃つ。連敗ストップへエース大瀬良大地(29)が先発のマウンドに上がり、一方の巨人は菅野智之(31)が先発する。