プロ野球の巨人は2021年4月7日、甲子園球場で阪神と対戦し1-7で敗れた。
巨人先発・畠世周(26)は3回に先制点を許し、続く4回に2死2、3塁から近本光司外野手(26)に適時打を許したところで早くも降板。後続のリリーフ陣もしまらず計7失点を喫した。打線はこの日も低調で5回に1点を返しただけ。これでチームは阪神に連敗となった。
チーム打率216で打線は深刻
ベンチの原辰徳監督(62)が早くも4回に動いた。
先発の畠が近本に適時打を許したところで2番手・大江竜聖(22)を投入。しかし、その大江は指揮官の期待に応えることができず糸原健斗内野手(28)にタイムリー2塁打を許し2失点。5回からマウンドに上がった3番手・桜井俊貴(27)は計3点を失い、点差はさらに広がった。
打線は阪神先発のドラフト2位ルーキー伊藤将司(24)を捉え切れなかった。この日は開幕から1番に固定していた梶谷隆幸外野手(32)を2番に置き、1番に廣岡大志内野手(23)を起用。新たな打順で打線の活性化を図ったが、得点は5回の1点のみ。チーム打率は.216と、打線は深刻な状態にある。
宿敵阪神に連敗しG党のストレスはたまる一方だが、そんなG党の神経を「刺激」するような場面が8回にあった。
6点ビハインドで田中豊樹(27)が5番手としてマウンドに上がった。田中は先頭の木浪聖也内野手(26)にライト前に運ばれ、続く糸井嘉男外野手(39)にレフト前にポテンヒットを許した。無死1、2塁のピンチを招いたが、後続2人を抑えて2死1、2塁とし、打席に山本泰寛内野手(27)が入った。
山本への「死球」に甲子園は騒然...
1ボール1ストライクからの3球目だった。田中が投じた146キロのストレートが山本の左肩を直撃し、顔面をかすめた。その瞬間、山本はグラウンドに倒れ込んだ。阪神スタッフがベンチから慌てて飛び出し山本のもとへかけつけた。山本は自力でベンチに戻り大事には至らなかったが、場内は一時騒然となった。
頭部への直撃は避けたものの、あわや「危険球」となる田中の投球にG党からも批判の声が上がった。直球が抜けたとはいえ、8回6点ビハインドの場面での「死球」。しかも昨季までチームメイトだった山本に対するものだっただけにインターネット上では「巨人ファンとして恥ずかしい」と非難するG党も。
開幕から11試合を行い、ここまで4勝4敗3分けで勝率は5割。低迷する打線強化を目的に岸田行倫捕手(24)を1軍に昇格させ、小林誠司捕手(31)を2軍に落とす手段を取ったが、すぐに結果は出なかった。投打の歯車がかみ合わない原巨人。8日の阪神戦は高橋優貴(24)がマウンドに上がる。