ティーンのカリスマから「PayPayの人」に? 山之内すず「CMキャラ」定着に期待と不安

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   2021年4月5日に放送された「SCHOOL OF LOCK!」(FM TOKYO)に出演したモデルの山之内すずさん(19)の発言がリスナーの間で話題だ。

   同番組に山之内さんが出演するのは5日が初。登場したのは番組中の「GIRLS LOCKS!」のコーナーで、山之内さんは初登場ということで、冒頭では自己紹介を行ったが、その内容が実にキャッチーだったのだ。

  • 「SCHOOL OF LOCK!」への出演を報告する山之内すずさんのツイート
    「SCHOOL OF LOCK!」への出演を報告する山之内すずさんのツイート
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「何て言えば分かりやすいかな? PayPayの人です」

   コーナー冒頭、山之内さんは「まずは、自己紹介、ですね。私、山之内すずと言います! 年齢は19歳で、今年の10月の3日に20歳になります!」と自己紹介。さらに、「兵庫県出身で、何て言えば分かりやすいかな? あのー、PayPayの人です」と自らを評した。

   この後、山之内さんは最近出演しているテレビ番組名や、自らの人生のターニングポイントとして、インスタグラムにアップしていた写真をきっかけとしてスカウトされたことを明かすなど自己紹介をより深く行っていったが、放送を聞いたリスナーの耳に残ったのは、冒頭部分に本人が放った「PayPayの人」というフレーズだったようだ。

   というのも、放送を聞いていたとするあるツイッターアカウントは、「PayPayの人は1番わかりやすい」と、山之内さんの自己紹介の掴みやすさをツイート。また、別のアカウントも、「たしかに...PayPayの子だわ笑笑」と、自己紹介が的確だったとしているのだ。

   山之内さんといえば、2020年から決済システムの「PayPay」のCMにお笑い芸人の宮川大輔さん(48)と共に出演。「PayPay」の名前が連呼される中でダンスを披露する姿が視聴者の間で話題になるなどしており、まさに、本人が明かした通り、「PayPayの人」と認識している方も多いことだろう。

   また、「PayPay」のCMシリーズに出演したことなどにより、山之内さんは「2020年早春 TV-CM 急上昇 タレントランキング」(エム・データ)で女性部門3位にランクインを果たしており、同CMによって山之内さんの知名度が大きく上がったことが裏付けられたのだ。

「ティーンのカリスマ」も、イメージの固定化には勝てない!?

   知名度を向上させることは芸能人として活動する上で必須の行為であり、話題のCMに出演することで、まさしく、「PayPayの人」となった山之内さん。CM出演によってその至上命題を達成したわけであり、その点は喜ぶべきことであるのは間違いないが、そうであるがゆえの弱点もまた抱えているのではないだろうか。それは、山之内さんの印象が「PayPayの人」で固まってしまうという危険性だ。

   芸能人という職業は、時に、本人のイメージが固定化してしまったがゆえに仕事の幅が狭まる可能性があるという「油断ならない職業」。この「罠」にはまることによって消えて行ってしまった芸能人は決して少なくはない。ゆえに、現在は「ティーンのカリスマ」として絶大な人気を誇っている山之内さんも芸能人である以上、イメージが固定化してしまうという危険性をゼロにすることは出来ないのである。

   つまり、山之内さんはうかうかしていると「PayPayの人」という枠に閉じ込められてしまう可能性があるのだ。ただ、その固定化しかねないイメージを逆手に取って、芸能人としてさらにはばたくという手があるのもまた事実である。

むしろ、「○○の人」になってしまえば良い!?

   20世紀の間はもちろん、21世紀になってからも2006年5月まで丸大食品の商品である「丸大ハム」のCMに出演し続けていたのは俳優の別所哲也さん(55)。別所さんは同CMシリーズに出演し続けた結果、視聴者の間ではいつしか「ハムの人」として認識されるようになった。本来ならばイメージが1社のCMで固定化されるのは芸能人としてはマイナスになりそうなものだが、別所さんはそのような「罠」にはまらないどころか、2000年代冒頭に流れていた同商品のCMでは、CM中に「ハムの人だ!」と指さされる役で登場し、さらなる知名度を獲得したのだった。

   ということは、山之内さんもこの手を使ってしまうという作戦は十分にあり得ることだろう。せっかく「PayPayの人」という「○○の人」という呼ばれ方を獲得した以上は、それを別所さんレベルにまで高めてしまえば良いのである。

   いっそのこと、次のPayPayのCMでは道行く人から「PayPayの人だ!」と指さされてしまうといった演出を行い、知名度をさらに上げていく......といった手法は、あながち非現実的とは言えないのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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