ジャニーズ事務所のアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の岡本圭人さん(28)がグループ脱退と俳優業への注力を2021年4月5日に発表したことを受け、かつてメンバーが岡本さんに対し送った「メッセ―ジ」がファンの間で注目を集めている。
岡本さんが演劇を学ぶため渡米する直前、18年7月に放送されたバラエティー番組で、山田涼介さんが「言い訳は一切通用しない」「仲良しこよしだけでやっていける世界ではない」と厳しい言葉を投げかけていたのだ。
留学で「役者」への思い強く
岡本さんは07年に「Hey! Say! JUMP」で歌手としてCDデビュー。11年にはテレビドラマ「3年B組金八先生ファイナル」(TBS系)の生徒役で俳優デビューを果たした。父はジャニーズ所属の俳優・岡本健一さんだ。
17年には「Hey! Say! JUMP」の一員として初の「NHK紅白歌合戦」出場も果たしたが、翌18年9月からは、演劇を学ぶため2年間渡米。芸能活動を休止し、「Hey! Say! JUMP」も一人減った8人での活動となっていた。20年夏には通っていた演劇学校を卒業したが、その後もグループの活動には復帰せず。動向が注目されていた中、21年4月5日にはジャニーズ事務所の公式サイト上で、岡本さんが4月11日限りでグループを脱退することが伝えられた。
発表によると、岡本さんは留学生活の中で「『役者』として歩んで行きたいという思いが強く」なったという。ジャニーズ事務所は「話し合いを重ねましたが、意志が固く、岡本の新たな挑戦に対し、メンバーは背中を押し、送り出すこととなりました」と説明している。
岡本さんは「Hey! Say! JUMPには本当に感謝の気持ちと愛しかありません。今日まで僕の復帰と9人での活動を心待ちにしてくれていた皆さま、僕の自分勝手な理由で皆さんのことを驚かせてしまって、本当に申し訳ございません。今後、皆さまに僕の新しい夢、新しい道を応援していただけるように一生懸命頑張ります」などとコメントしている。
「待っててよかったって思える存在になって帰って来ないと」
岡本さん脱退を受け、ネット上のジャニーズファンの間で注目を集めているのが、岡本さんが米国留学する直前、18年7月28日に放送された冠バラエティー番組「いただきハイジャンプ」(フジテレビ系)でのワンシーンだ。
そのシーンとは、メンバー9人が焚火を囲み「本音で語り合う」というもの。岡本さんの渡米が話題になると、メンバーの中島裕翔さんは「結構楽しみ、俺は。圭人が強くなって帰ってくるのが。もしこれを成し遂げた圭人が帰ってきたら、やべーなと思った」、髙木雄也さんは「2年ってものすごい長い時間だから。戻ってきたときにどれだけ努力していたかがわかる」と、ともに岡本さんの成長を期待するような言葉を告げた。
一方、山田涼介さんが投げかけたのは「11年一緒にいるんだから、もう言い訳は一切通用しないから。ただの仲良しこよしだけでやっていける世界ではないからね」という厳しい言葉。真面目な表情でうなずく岡本さんを横目に、山田さんはこう続けた。
「待っててよかったって思える存在になって帰って来ないと、その時間は意味のない時間になっちゃうし。俺らのせいでもあると思うから。(アメリカに)行かせたね。圭人一人の自分勝手じゃなくてHey! Say! JUMPの自分勝手だと思う」
さらに薮宏太さんは「俺らが笑顔で頑張れよっていう決断に至ったんだから。大丈夫だよ」と、岡本さんを気遣うような言葉をかける。これを聞いて中島さんは涙し、岡本さんは「ありがとう」とだけ話した。
今回の脱退発表を受け、ツイッター上のHey!Say!JUMPファンからは、この3年前のシーンが頭に浮かんだという声が続出。「辛い」「苦しい」「泣いた」などの思いが聞かれている。