「誰かと話すって心地いいのね」川越の寺、なぜエヴァ・アスカの名言掲示? 「一人で抱え込まないで」副住職の思い

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アニメキャラのセリフを用いた理由は

   さて最明寺では、これまでにもアニメや漫画のキャラクターのセリフの掲示を行ってきたそうだ。これまでには「鬼滅の刃」のセリフも掲示してきたが、最近はエヴァンゲリオンシリーズに関連したセリフを多く掲示しているという。

「鬼滅の刃」のセリフも掲示
「鬼滅の刃」のセリフも掲示
「アニメや漫画のセリフを採用しているのは単純に私が結構好きで読んでいることと、良いセリフが多いなと思います。また、若い世代や女性に仏教やお寺に興味を持ってもらい、足を運んでほしいと思ったからです。鬼滅の刃なんかは仏教を感じさせるセリフも多かったですね」

   現在、お寺は葬儀やお盆・彼岸などの特別な時にしか参拝しない場所となっており、特に若い世代からはかなり遠い存在になっていると感じているという。千田さんは「人の『生老病死』すべてに関わるのが仏教本来の教えですので、特別な時ではなく普段から気軽にお寺に足を運んでほしい」と話した。

「最明寺は仏前結婚式でのLGBTQ WEDDING(同性婚)やピンクリボン運動、障がい者 支援、フードパントリーなど様々な活動を展開しております。『お寺』はかつては寺子屋や駆け込み寺と呼ばれたように、地域コミュニティの拠点として機能していた時代があります。最明寺は当時の寺院の姿を近づこうと、地域の人びとと様々な活動に取り組んでおります。是非川越にお越しの際は、お立ち寄りくださいませ」

   このほか最明寺では、アニメなどをモチーフにした花手水を展示しているという。手や口を清める手水舎(ちょうず)の手水鉢を花などで飾ったものだ。千田さんは、「掲示板と共に人々に密にならない方法で癒しを感じてほしい」と話した。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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