JR、車イス利用者を「乗車拒否と認識していない」 無人駅めぐるトラブル「要望に少しでも沿えるよう提案した」

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   車イスで生活しているコラムニストの伊是名夏子さん(38)が静岡県内の無人駅「来宮駅」での階段の移動を巡ってトラブルになったことについて、JR東日本横浜支社の広報室は2021年4月6日、「乗車拒否とは認識していないです」とJ-CASTニュースの取材に回答した。

  • 駅での車イス利用はどうあるべき?(写真はイメージ)
    駅での車イス利用はどうあるべき?(写真はイメージ)
  • 駅での車イス利用はどうあるべき?(写真はイメージ)

「隣の熱海駅でご降車いただき、タクシーの利用をお願いした」

   伊是名さんが4日に投稿したブログによると、このトラブルでは、伊是名さんは1日、熱海に旅行に行こうとして、神奈川県内の小田原駅で、駅員から来宮駅は階段しかないため利用できないので、隣の熱海駅で降りてほしいと依頼された。しかし、伊是名さんは、来宮駅にこだわり、駅員を3、4人集めて階段で車イスを持ち上げてほしいと訴え、1時間ほど話し合いをした後、熱海駅の駅長ら4人が要望通りに対応していた。

   伊是名さんは、「JRで車いすは乗車拒否されました」とのタイトルでJR側に不満を漏らしていたが、JR東日本横浜支社の広報室では、「乗車拒否とは認識していないです」と取材に答え、次のような理由を挙げた。

「小田原駅では、ご要望に少しでも沿えるような利用方法を提案しました。隣の熱海駅でご降車いただき、タクシーの利用をお願いしました。それは、来宮駅では、エレベーターなどバリアフリーの設備が整っておらず、即座に多くの駅員の手配が困難だったからです」

   話し合いの結果、伊是名さんの要望通りに行くことになって、「来宮駅でも、降車のお手伝いをさせていただきました」とした。

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