カシメロ、井上尚弥「TKO負けの可能性」指摘も...本音はどこに? 同胞ダスマリナス戦に心境複雑

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   ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)が、WBA、IBF同級王者・井上尚弥(27)=大橋=に「警告」を発した。

   フィリピンメディア「Rappler.com」は2021年4月5日、カシメロがユーチューブを通じてIBF指名試合を控える井上に「用心すべきだ」と警告したと報じた。IBF同級指名試合は、王者・井上が同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)を迎えて6月開催が濃厚となっている。

  • 井上尚弥
    井上尚弥
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カシメロ「戦いが長引けば、ナオヤが判定を勝ち取る」

   「Rappler.com」によると、カシメロはマニラで何度もダスマリナスとスパーリングをした経験があるという。強打を誇る同胞の実力を高く評価しているカシメロは、井上VSダスマリナス戦について「戦いは決して容易ではなく、井上にとっても危険である」と語ったという。

   また、試合の行方については「『テクニカルノックアウト(TKO)で』ナオヤが負ける可能性がある」とする一方で、「戦いが長引けば、ナオヤが判定を勝ち取る」とし、判定ならば井上の勝利を予想した。

   これまで井上に対して執拗なまでに挑発を繰り返してきたカシメロ。「RAPPLER」によると、カシメロは同胞のダスマリナスが井上に勝利することを望んでいるものの、複雑な感情を持っているという。

カシメロ次戦はWBAレギュラー王者リゴンドー有力

   その理由は、実にカシメロらしいものだ。ダスマリナスが井上に勝利すれば、無敗を誇る井上の「モンスター」としてのキャリアが終わり、一度中止された井上とのメガファイトが2度と実現しないと信じているからだという。

   WBO王座を保持するカシメロの次戦は、WBA同級レギュラー王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)との対戦が浮上しており、5月もしくは6月開催で交渉が進められているようだ。

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