JR「できる限りのことはやるが、事前に連絡していただければ」
「組織として議論できているわけではないですが、本人の言っていることは違和感がなく、その通りだと思っています。障害者として暮らしていて感じた矛盾をつづったものですね。車イスは邪魔、ベビーカーは邪魔と、一緒に生きていけない社会はどうなのかと思います。旅行について事前に知らせないのが普通ですから、障害者だからそうしないといけないというのは、違うんじゃないでしょうか。障害者であろうとなかろうと、どこにでも行ける社会にする必要があります」
最近は、無人の駅が増えてきており、以前からトラブルが絶えないという。
「障害者でも、普通に生きていける方がよりよい世の中だと思います。本来は、駅にエレベーターがあればいいわけで、バリアフリーを実現しないといけないと考えるべきでしょう。駅の人手などに折り合いをつけなければいけない事情はあると思いますが、『障害者は行くな』というのは、差別だと考えています」
なお、伊是名さんのブログは、政治活動の一環ではなく、あくまでも個人的な体験からの発言だとしたが、今後党として取り組む必要はある課題だそうだ。
J-CASTニュースでは、伊是名さんにもメールなどを通じて取材を申し込んでいる。
JR東日本横浜支社の広報室は4月5日、伊是名さんのブログで書かれたことの事実関係は分かりかねるとしながらも、取材にこう答えた。
「当日のお話でも、できる限りのことはやりますが、事前に連絡していただければ、お待たせすることはないと認識しています。車イスには100キロ近いものがあり、電動ですとかなり重く、大人1人、2人では持ち上がるものではないですね。重いものを持って階段の上り下りは、確かに危険が伴うこともあると思います」