平壌脱出した英国大使「北朝鮮で耐えている友人のことを思い浮かべている」
書き込みでは、外交官の帰国で誰もいなくなった公館の写真が次々に投稿されている。「現在、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの外交団が入居している旧東ドイツ大使館の門は、何ヶ月も開かれていない」という説明に続き、ナイジェリア大使館は「掲揚台に国旗が残ったまま」、ブラジル大使館は「表札は、今では読むのも難しいほど」などと、さびれた様子を伝えている。ポーランド大使館の写真には「ポーランドの友人のところにはよく行きました。いなくなったのは残念!」という説明をつけて、日頃の交友関係ものぞかせた。
この書き込みには、平壌を離れざるをえなくなっている外交官も反応している。英国のコリン・クルックス大使は、ロシア大使館のFBについて報じる英ガーディアン紙の記事を引用しながら、
「平壌の英国大使館は20年5月27日に一時閉鎖され、北朝鮮が国境を再び開けることを待ち続けている」
とツイートした。クルックス氏は、インドネシア、インド、ロシアの在平壌大使館のアカウントに言及(メンション)しながら
「北朝鮮で耐えている友人のことを思い浮かべている」
とも書き込んだ。
平壌のロシア大使館では、21年2月に大使館員とその家族が手押しトロッコを使って国境の豆満江に架かる鉄道橋を渡り、ロシアに帰国。その動画や写真をロシア外務省が公開したことが話題になった。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)