「嫁を一晩貸せ」「お母さんと寝させろよ」 第三者委調査で判明、笠松競馬場「セクハラ調教師」の衝撃語録

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「組合の怠慢のせいで、不公正や不正を助長した」と報告書で断罪

   報告書によると、男性調教師が誓約書を書いた2018年8月以降も、度々女性きゅう務員らからセクハラ被害の訴えがあったにもかかわらず、組合は、警察には相談していたものの、調教師に対して、事実確認を含む聴取や注意指導を行ったことはなかった。

   20年秋に競馬法違反の疑いが浮上して、組合がきゅう務員らから被害を聞き取っても、調教師への聴取や注意指導を行わなかったとしている。

   なぜセクハラなどが常態化したかの原因について、報告書では、「組合の怠慢」を主な理由に挙げる。「漫然と何もしないことは、不公正や不正を助長することと同義である」とし、次のように断罪した。

「このような組合自身の怠慢な態度を見れば、組合に違法行為を申告しても何も対応しないだろうとの信頼の低下をもたらし、これが違法行為の申告をとどまらせ、発覚の遅れにも繋がった」

   さらに、今後のレースについては、こう疑問を呈した。

「一般の市民の目線から見て、『不公正ないし不正』な人間が、『公正』な競馬を実施できるのか疑問に思うことは当然である。今回、問題を起こした各人に競走の公正に対する社会的な信頼の対象であるとの自覚が欠如していたことは、徹底的に糾弾されるべきである」

   この報告書を受け、組合の企画広報課では4月1日、J-CASTニュースの取材に対し、「できるだけ早急に、処分委員会を開いて、関係者への処分を行うとともに、再発防止策を採りたいと考えています」と話した。

   不祥事を受けて、レースは、4月末まで自粛しているが、再開については、「処分などの進捗状況によると思います」として明言しなかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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