中央日報「日本側に合意を守れと促すことは、つじつまが合わない」
さらに、鄭氏が「慰安婦合意の精神」を持ち出したことは、韓国側の立場とも矛盾するとの指摘も出ている。中央日報は、鄭氏の発言で「議論が起こることが予想される」として、その理由を
「『被害者中心主義の欠如』を理由に(日本政府が拠出した10億円の受け皿にするために韓国政府が設立した)和解・癒やし財団を解散するなど、韓日慰安婦合意を事実上無効化したのは文在寅政府だ。そこで日本側に合意を守れと促すことは、つじつまが合わない、という指摘だ」
などと分析。さらに、慰安婦合意で首相が謝罪を表明していることから、
「さらにどのような謝罪を求めるのか、と反発の余地もある」
としている。
韓国側は李相烈(イ・サンリョル)アジア太平洋局長を東京に派遣し、4月1日には対面では5か月ぶりの局長協議を行ったが、両者は従来の立場を主張。議論は平行線だ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)