「一つの中国」めぐりエイベックス現地法人が謝罪する事態に 社員の「台湾・中国」発言がやり玉

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   エイベックスはアジア市場開拓をにらみ、中国、香港、台湾、シンガポールに現地法人を設立している。

   18年には中国発の動画アプリ「TikTok(ティックトック)」と、21年には中国の大手動画配信サイト「bilibili(ビリビリ)」の運営会社とライセンス契約を結び、楽曲を提供した。19年のプレスリリースでは「拡大する中国の音楽配信市場に対して積極的に進出していく」との方針を示していた。

   中国版「PRODUCE 101」(通称プデュ)として大人気のオーディション番組「創造営2021」には、エイベックスの新人グループ「INTERSECTION」や日中混合グループ「WARPs UP(ワープスアップ)」のメンバーが出演し、現地で話題を集めた。

   チャイナリスクをめぐっては、日本のVTuber(バーチャルユーチューバー)事務所「カバー」が20年9月に「一つの中国」を支持する声明を出し、同様のトラブルが起きていた。その後、中国からは撤退を余儀なくされ、谷郷元昭社長は「国境を超えることは簡単なことではなく、展開する地域の方々の気持ちに配慮する必要があることを痛感しました」とSNS上で振り返っている。

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