プロ野球のDeNAは2021年3月31日、横浜スタジアムでヤクルトと対戦し3-5で敗れた。
新型コロナウイルスの影響で主力選手が大量離脱したヤクルトに対し、DeNAは先発のドラ1ルーキー入江大生(22)が5回8安打5失点と試合を作れなかった。打線は6回に3点を返したものの、これが精いっぱい。これでチームは開幕から1分けをはさんで4連敗となった。
青木、山田、内川らが不在でも...
今季初白星に向けてDeNAの先発マウンドを任されたのはルーキー入江。初回、2回とランナーを背負う投球が続き、迎えた3回。先頭の高梨裕稔投手(29)、山崎晃大朗外野手(27)に連続安打を許し、1死後の2、3塁の場面で塩見泰隆外野手(27)に2点適時打。5回には村上宗隆内野手(21)の2ランなどで3点を失った。
DeNA打線はヤクルト先発・高梨に5回まで無失点に抑えられていたが6回に意地を見せた。桑原将志外野手(27)、関根大気外野手(25)の連続安打で無死1、2塁とし、3番に入ったルーキー牧秀悟内野手(22)が131キロのフォークをレフトスタンドに叩き込んだ。反撃ムードが一気に高まったが以降、ヤクルトのリリーフ陣を捕まえることが出来なかった。
手負いのヤクルトを攻略しきれなかった。
ヤクルトは3月31日、西田明央捕手(28)が新型コロナウイルスの陽性反応を示したことを発表。これに伴い、濃厚接触者の可能性がある青木宣親外野手(39)、山田哲人内野手(28)、内川聖一内野手(28)、西浦直亨内野手(29)、スアレス投手(31)の5選手が出場選手登録を抹消された。
外国人来日遅れで指摘されるフロント「不手際」
開幕から1分けをはさんで4連敗。三浦大輔新監督(47)の厳しい戦いが続く。
巨人との開幕戦は、同点の9回に守護神・三嶋一輝(30)が亀井善行外野手(38)にサヨナラ弾を浴び敗退。今季初白星が視界に入った30日のヤクルト戦では8回にリリーフ陣が打ち込まれまさかの逆転負け。開幕から投打がかみ合わず白星から遠ざかっている。
頼りの投手陣が安定感を欠き、5試合を消化した3月31日時点のチーム防御率はリーグワーストの5.65。開幕からいまだ勝ち星のない三浦監督に批判が集まりそうなものだが、インターネット上ではDeNAファンからは同情の声が多く寄せられている。
今季は新型コロナウイルスの影響で外国人選手の来日が遅れ、3月27日にようやく7選手が来日した。他球団では早くから外国人選手が来日しているケースもみられ、一部ではDeNAフロントの「不手際」が指摘されていた。
監督就任1年目にして外国人選手不在の状態が続いており、DeNAファンもさすがに指揮官を批判することが出来ないようで「番長がかわいそうで仕方ない」「気長に見ていきましょ」「フロントが外国人を全く来日させれなかった大失態」などと監督を擁護する声が上がっている。