DeNAが28日の開幕3戦目・巨人戦(東京ドーム)で1-1と引き分け。開幕3連敗を逃れたが、先発ローテーションが早くも危機的状況を迎えている。
状態が気になるのが29日に登録抹消された平良拳太郎だ。28日の巨人戦で、5回まで1人の走者も塁に出さない完全投球だったが、6回に先頭打者の大城卓三に初安打となる二塁打を許すと、右ひじの張りを訴えて降板した。
新外国人は「陽性反応」で泣きっ面に蜂
「開幕投手は浜口遥大が務めましたが、エース格は平良です。試合を作る能力が高く、昨年は14試合に登板し、防御率2.27と抜群だった。今季は2ケタ勝利が期待される中で、この戦線離脱は痛いです。代わりになる投手はなかなかいないですから...」(スポーツ紙DeNA担当記者)
DeNAは主力投手が故障で長期離脱するケースが相次いでいる。昨年11月に左肩を手術したエース左腕・今永昇太は近く実戦に復帰する見通しだが、まだ1軍復帰のメドは立っていない。18年に11勝をマークして新人王を獲得した左腕・東克樹も昨年2月にトミー・ジョン手術を受け、1軍のマウンドは早くても後半戦以降になる予定だ。
先発の台所事情が苦しい中、開幕戦に先発した浜口遥大は3回6失点KO、2戦目の先発に抜擢された京山将弥も4回4失点と巨人打線に打ち込まれた。
さらに、先発の一角として期待されている新外国人のフェルナンド・ロメロが27日に成田空港で実施したPCR検査で無症状ながら新型コロナウイルスの陽性反応があり、成田空港検疫所指定の施設で隔離されている。2軍で実戦登板を経て1軍合流になる見込みで、1カ月以上はかかりそうだ。
三浦監督に早くも「同情」が
「三浦大輔新監督にも同情の声が上がっています。ソトやオースティンら外国人が開幕に間に合わず、国産打線を組んでいますが迫力不足は否めない。『メンバーだけ見たらファームだよ』という声も上がっているぐらいです。
開幕戦は田中俊太が猛打賞6打点の活躍で7得点、2戦目は5得点を取りましたが、点の取り合いになると苦しい。先発陣のやりくりも大変な中、しばらくは厳しい戦いが続くと思います」。(前出のDeNA担当記者)
窮地を救う救世主が現れるか。