ユリ・ゲラー氏の「元気玉作戦」に興奮する人々 座礁船を動かそうと「念力結集」呼びかけ

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   なかなか事態が進展しない、2021年3月23日に発生したスエズ運河の座礁事故。その被害額は「毎時500億円」「1日当たり1兆円」とも報じられるなど、莫大な損害が拡大し続けている。そんな中、「スプーン曲げの異能者」として知られるイスラエルのユリ・ゲラー氏の発言が注目を集めている。

   イギリス時間26日、ユリ・ゲラー氏は現地の新聞で、スエズ運河を塞いでいるコンテナ船「エバーギブン」を「念力」で動かすとして、念力を送るよう世界中の人々に対して要求。時間は11時と23時の2回を指定した。

   念力で船を動かす......何とも「壮大」なプロジェクトだが、ユリ・ゲラー氏のこれらの情報発信に対し、日本のツイッターユーザーから、とある特徴的な指摘が集まっているのだ。

  • ユリ・ゲラー氏(ロイター/アフロ)
    ユリ・ゲラー氏(ロイター/アフロ)
  • ユリ・ゲラー氏(ロイター/アフロ)

「元気玉作戦してたの知らなかった! 世界中の人が知っていたら気を分けていただろう」

   さて、今回の呼びかけの結果だが......、船が動いたとする報道は今のところない。ちなみに、ユリ・ゲラー氏は日本時間28日未明に、「We moved the ship!!!!!! A bit」(我々は船を少しだけ動かした!)とツイートしている。

   あるアカウントは「世界に念力協力呼びかけたとか、元気玉みたいで笑っちゃうな」とツイート。また別のアカウントも、「元気玉作戦してたの知らなかった! 世界中の人が知っていたら気を分けていただろうし成功間違いなしだったのに」と、本来なら成功するはずの作戦が失敗したと「残念がって」いるのだ。

   これらのツイートに出てくる「元気玉」だが、その起源はもちろん「ドラゴンボール」。主人公である孫悟空が放つ必殺技で、そのエネルギー源は人々の「気」はもちろん、生物や天体が持つありとあらゆるエネルギーを結集して放つ最終兵器的な技だ。

   作中では技の発動前に悟空が、生きとし生けるもの全てに対して力を分けるよう呼びかけるシーンがあるほか、アニメ「ドラゴンボールZ」の主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」の歌詞の中には元気玉が登場する箇所があるなど、同作を代表する技なのである。

   つまり、上記のこれらの声は、人々から「念力」を集めて問題を解決しようとした(?)ユリ・ゲラーの姿と悟空の姿が重なったため、思わずツイートしたということなのだろう。同様のツイートは他にもあり、「ユリ・ゲラーの元気玉! 眠っていた中二病が目を醒ます時が来たようだ」と、自身の中に眠れる力が覚醒してしまったとツイートする者もいるほどである。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

姉妹サイト