元ヘッド「全ての球種が良かった」
この日の早川の投球で橋上氏が目を見張ったのは左打者への対応だという。
「この日の投球で一番感心したのは、左打者へのインコースへの制球力と左打者にためらいなくチェンジアップが使えることです。左投手のなかには、左打者に対して壁がないとか抜けたら当ててしまうという恐怖心からチェンジアップを投げにくいという投手もいる。早川投手にはそれが見られなかった。もともと球威、球種においてバランスの良いレベルの高い投手だが、インコースへの制球もしっかり出来ていた」(橋上氏)
多彩な球種を持つ早川だが、橋上氏は「全ての球種が良かった」と絶賛し、マウンド上での「対応力」についても称賛の声を惜しまなかった。
「球種については、真っすぐにしろ、カット、スライダー、チェンジアップなどカウント球でも勝負球でも使えるような制球力があった。ゲームの途中から雨が強くなり、グランド状態が悪くなりバランスを崩しやすいマウンドになったが、バランスよく投げていた。ストレートの球威こそ落ちたが、制球重視に切り替えての投球が出来ていた。変化に対する対応力も備わっている。満塁の場面では、普通は焦りや気負いが出るが、冷静さが際立っていた」(橋上氏)