プロ野球の巨人が2021年3月28日、東京ドームでDeNAと対戦し9回1-1で引き分けた。
巨人は先発・今村信貴投手(27)が初回に1点を失いDeNAに先制を許した。2回以降は無失点で抑えたものの、打線がDeNA先発・平良拳太郎投手(25)に5回までパーフェクトに抑えられ苦しい展開に。8回に梶谷隆幸外野手(32)の適時打で同点に追いつくも走塁ミスで好機を潰し、開幕3連勝はならなかった。
6回に「切り札」増田起用も...
この日初めての好機が訪れたのは1点ビハインドの6回だった。
それまでパーフェクトに抑えられていた平良から先頭の大城卓三捕手(28)が2塁打を放った。無死2塁の得点チャンスにベンチの原辰徳監督(62)が動いた。大城に代えて2塁走者に増田大輝(27)を起用。指揮官は早くも「切り札」を使い、このチャンスにかける意気込みを示した。
DeNAのマウンドは2番手・砂田毅樹(25)が上がり、打席には松原聖弥外野手(26)が入った。
バントの構えを見せた松原は初球を見送り判定はボール。続く2球目をバントし打球は捕手の前に転がった。これをDeNA嶺井博希捕手(29)が処理して3塁へ送球。増田がタッチアウトとなりチャンスを広げることが出来なかった。
8回にはベテラン中島の走塁ミスも
8回には一打同点のチャンスに打席に立った。1死2塁の場面で松原は129キロのチェンジアップについていけず空振り三振。6回にきっちりと増田を送れず、チャンスメイク出来なかっただけに自身の一打で決めたい場面だった。
新型コロナウイルスの影響で新外国人選手が開幕に間に合わない状態のなか、松原への期待は大きい。松原のレギュラー定着を願うG党も多く、期待している分、もどかしさがあるのだろう。インターネット上のG党から「去年から成長していない」と厳しい声もみられる。
また、同点に追いついた8回にはベテランの走塁ミスがあった。2死1、2塁から梶谷がライト前に運び、2塁走者の重信慎之介(27)がホームに生還。しかし1塁走者の中島宏之(38)が2、3塁間で挟まれタッチアウト。これによって逆転への足がかりを失った。
DeNA平良の好投がありつつも、少ないチャンスを自ら潰し開幕3連勝を逃した巨人。30日からはバンテリンドームに舞台を移し中日との3連戦に臨む。