シンガーソングライター・宇多田ヒカルさんは2021年3月28日、自身の映像の撮影秘話をツイッター上で明かした。
言及された動画公開時期や再生数などから、新曲「One Last Kiss」のミュージックビデオに関するものだと見られ、大きな反響が広がっている。
「場所によっては街中でも流れていると知って戦慄している」
「パジャマ姿でベッドの上で息子にiPhoneで撮ってもらった私やカメラマンの友達と近所の公園てくてくしたり小旅行に行ってきゃっきゃしながら撮ってもらった私の映像が2週間で2000万回も再生されて場所によっては街中でも流れていると知って戦慄している」
28日朝、宇多田さんはこう呟いた。約2週間前に公開された動画と言えば、9日に公開された「One Last Kiss」のミュージックビデオがある。28日現在、YouTube上では2千万回以上再生されており、ツイート内容とも合致する。
「One Last Kiss」は、話題沸騰中の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のために書下ろされた新曲だ。YouTubeの動画キャプションや同作関連アカウントによれば、ミュージックビデオの編集は同作の監督・庵野秀明さんや映画本編でも編集を務めた辻田恵美さんが行ったという。
庵野監督は宇多田さんからのミュージックビデオの製作オファーを快諾し、「現場ディレクション無しで本人の自撮り等による撮影素材を送ってもらって、それを切り取り繋げて作品に仕上げる」という方法を提案した。
宇多田さんは、庵野監督からカメラ目線やリップシンク(音声と同期させて口元を動かすこと)などについてメールで最小限の注文を受け、新型コロナウイルス感染対策を取りながら数名のスタッフとともに、現在暮らしているロンドン郊外で撮影。スマートフォンなど様々な機材で撮られた映像素材を送り、庵野監督らが日本国内で編集したとのことだ。
「まるでプライベートな過去の大切な記憶を辿るような、切ない感情が湧き上がる作品が完成しましたので、是非お楽しみください」