日立が公式サイトに掲載している、洗濯機に関する「よくあるご質問」ページの内容が注目を集めている。
「運転中の音が気になります」という利用者の声に対して、「ジュジュ」「ズズズッ」「シャー」「ヴォー」など細かな擬音(オノマトペ)をもとに解説している。SNS上ではこのページについて、「めちゃ分かりやすい」「とても良い」といった声が寄せられた。
J-CASTニュースは日立グローバルライフソリューションズに、音によるトラブル判別法を記したページを公開した背景を取材した。
「音」の解説を始めた理由は
「洗濯機は、洗濯物の量や運転の内容によって、運転中にさまざまな音が発生します。 使いかた動画ページの『運転中の音』や『音が気になる』に公開されている音と、お使いの洗濯機から出ている音が一致するかご確認ください」
話題になっているのは、よくあるご質問ページの「運転中の音が気になります」という項目。ドラム式洗濯機と洗濯乾燥機(タテ型)の2つの回答があり、どちらもオノマトペを使って消費者の疑問に答えている。
例えば、「ウォーン・ウィーン」は循環ポンプが運転している音。「シャー・ポコポコ」は、すすぎ運転中に「自動おそうじ」が作動したときに出る音。「トン、トン、トン」は、循環ポンプで洗剤液を振りかけながら、洗濯物をたたき洗いをしている音。このように、洗濯機の発する音はいったい何をしている音なのかが丁寧に説明されている。
日立グローバルライフソリューションズ広報・CSR部の担当者は2021年3月24日メールで、このページを作った経緯をこう説明する。
「洗濯機から洗濯乾燥機に切り替わり始めた頃に、これまでには発生しなかった音がいろいろと生じるようになりました。 それに伴いお客様からの問い合わせも増えていたことから、お客様が理解しやすいように取り扱い説明書などに擬音の表記をするようにしています」
担当者は、洗濯乾燥機が出始めたのが1997~1998年頃だと推察する。乾燥機能の追加によって部品などが増えたために、新たな動作音が確認された。そうした音に関する消費者からの疑問や不安に答えるページを公開した。
説明に用いる擬音については、消費者からの問い合わせの際に聞いた表現や、社内の関係者で実際に音を聞きながら候補を挙げて、わかりやすい表現に絞り込んだとのことだ。