まだ「スーパー」が残る関西
関西でも「スーパーくろしお」や「スーパー雷鳥」が消え、「スーパー」全盛時代は過去の話となっている。
一方、現在でも「スーパー」を名乗っているのが、京都~鳥取・倉吉間の「スーパーはくと」だ。智頭急行線の開業に伴い、1994年に登場した特急だ。
当時は智頭急行所属の新車HOT7000系で運行される列車を「スーパーはくと」、国鉄型特急列車181系で運行される列車を「はくと」と命名した。その後、全列車がHOT7000系で運行されることになり、「スーパーはくと」に統一された。
京都~鳥取・倉吉間(智頭急行線経由)の特急は「スーパーはくと」しかなく、地元住民にも親しまれているので、今さら名称変更する必要もないのだろう。
そのほか「スーパー」を冠する特急は、JR西日本管内では、岡山~鳥取駅間を結ぶ「スーパーいなば」、鳥取・米子~新山口駅間を結ぶ「スーパーおき」、鳥取~益田駅間を結ぶ「スーパーまつかぜ」の3列車が残っている。
(フリーライター 新田浩之)