「待合スペースにおいて、長時間、複数人でのアルコールを伴う飲食はお控えいただきますようお願いいたします」
JR品川駅の新幹線待合所に掲示された張り紙がSNS上で話題になった。いったい、何が起こっているのか。J-CASTニュースは、この張り紙についてツイートしたユーザーと、張り出し主であるJR東海に取材した。
「なかなか混沌としていました」
ツイッターで注目されたのは、JR品川駅の在来線と新幹線の乗り換え改札付近にある待合スペースに掲示されていた張り紙だ。感染拡大防止の観点から、冒頭の注意書きを行っている。
張り紙についてツイートしたユーザーは取材に対し、緊急事態宣言発令にともなう食店への時短要請が始まった1月ごろから、同所で「宴会」をしているグループを見かけるようになったとする。
「主に平日の夜、特にスーツ姿の男性(40-50代が多いように思います)がグループで缶ビールやおつまみを囲んで宴会をしている光景が見られました。関西弁で仕事の話をしている人も見られたため、大半は出張帰りのビジネスマンかと思います。 中にはゴミ箱などをテーブル替わりに立ち飲みしているグループもあり、なかなか混沌としていました」
JR東海の広報担当者も26日、「最近待合室内で、特に夜間、複数人で長時間、飲酒をされるお客様が見受けられるようになりました」と回答した。
「新型コロナウイルス感染症対策の観点でも適切ではない」
JR東海の広報担当者は、張り紙を掲示した理由についてこう述べる。
「大声での会話などにより、他のお客様のご迷惑となる場合があるほか、特定のお客様が長時間待合室を占有されると、その他のお客様がご利用になれない恐れがあります。また、新型コロナウイルス感染症対策の観点でも適切ではないことから、お客様のご協力をいただく必要があると考え、3月19日より掲示をしています」
JR東海が管轄する首都圏の東海道新幹線の駅では、品川駅のみでこのような張り紙を掲示したという。担当者は、飲食店への時短要請が各駅の集会の増減に影響したかは不明だが、今後も感染症対策へ協力してほしいと訴えた。
「引き続き、駅や車内においても、マスクの着用や飲食時の会話を控えるといった感染症対策にご協力をいただくとともに、他のお客様のご迷惑となる行為についても、お控えいただきますよう、重ねてお願いして参ります」