ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(27)=大橋=の次戦が、2021年6月19日に米ラスベガスで行われる可能性が浮上した。
米国老舗雑誌「ザ・リング」(WEB版)が3月25日に報じた。井上をプロモートするトップランク社のボブ・アラム氏が同誌に対して語ったもので、試合はIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)との指名試合になる見通しだ。
アラム氏「14日間も隔離されては試合の準備が...」
井上の次戦に関しては当初、日本開催も選択肢のひとつだったが、同誌によるとアラム氏は「外国人が日本に入国した場合、14日間隔離生活を強いられる。14日間も隔離されては試合の準備をすることは出来ない」と、米国開催を決めた理由を説明した。
井上は昨年10月にジェーソン・モロニー(オーストラリア)に7回KO勝ちし、王座の防衛に成功。井上は4団体王座統一に意欲を見せていたが、IBF王座の指名試合の期限が過ぎていることから、指名試合の可能性が高まっていた。
また、同誌でアラム氏はダスマリナス戦以降の展望について言及。指名試合をクリアすれば、一度流れたWBO同級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一戦が「再浮上」するとの見解を示し、その一方でWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との対戦の可能性にも触れた。ウバーリ陣営とは6月に話し合いを行うという。