頼んでもいないのにアドバイスをしてくる人のことを、「教え魔」と呼ぶらしい。
その存在について特集した、2021年3月24日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の内容が、インターネット上で話題を呼んでいる。
「頼んでもいないのに...大きなお世話」
話題の発端は、ツイッターに投稿された1枚の写真。ボウリング場に貼られていたというポスターで、そこには「STOP!教え魔」という文字が。
番組の説明によると、教え魔とは、「頼んでもないのにアドバイスの押し売りをしてくる人」のこと。ボウリング場以外にもゴルフの打ちっ放しや釣り場、トレーニングジムなどに現れることもあるという。
話題になった貼り紙を掲出したボウリング場の女性客は、番組の取材に
「『こう立ちなさい』『こう投げなさい』と言われたことがあります」
と「教え魔」に遭ったことがあると証言。女性は「プロとか、そういう(技術の高い)人に言われる分にはいいけど...」と語った。
別の男性客も、「教えてほしくない時に教えられたら不愉快ですよね。頼んでもいないのに...大きなお世話」と「教え魔」の存在を知っている様子だ。
ボウリング場の店員も「うちに相談されるお客様で、一番多い悩みが"教えてくる人"」であることを明かした。常連客が「教え魔」になるケースが多いため、反感を買うリスクもあったものの、客の方から「教え魔」に関する相談が相次いだことから、「STOP!教え魔」のポスターを張り出すに至ったという。
そのほか、実際にあったケースとして、「褒めながら近寄ってくる」など愛想のいい雰囲気を出しつつ、肩や腰など「ボディータッチで指導」をしてくる「教え魔」に対し、善意ゆえの行動だけに無下に出来ず、悩んでしまう人の再現VTRが放送された。
番組では「思わず教えてしまう」側の意見も紹介されており、将棋が趣味だという男性は「私もうまくはないんですが...」としつつ、「参考になればと思って声をかけてしまうことがある」と語った。